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『ロックを再生する』友よ、また逢おう

『ロックを再生する』友よ、また逢おう

2023年12月28日 00:00

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片岡義男『彼らを書く』を読んで「なんであの映画がないんだ!」と思われた方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。それらの「紙面に登場しなかった」映像作品について取り上げ、これまでとはちょっと違ったユニークな視点から掘り起こしていこうというのが新連載『ロックを再生する』です。書き手(そして本編イラストも)は『僕も彼らを書く』に引き続き、編集者の篠原恒木さんです。

◆著者紹介

篠原恒木
篠原恒木(しのはらつねき)

光文社の編集者。女性月刊誌『JJ』の元編集長。現在は宣伝の統括を担う。片岡義男の編集担当として以下の3作品を世に出した。『珈琲が呼ぶ』『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』の2作は珈琲ブームの火種にもなった作品。そして、片岡義男とガッツリ肩を組み、長期に渡り合ったザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーに関するエッセイ集『彼らを書く』。これらは、篠原恒木自身の連載『僕も彼らを書く』、『ロックを再生する』へと続いている。

◆著者よりひとこと

「自分の好きな服を着ればいい」
「自分の言葉で話せばいい」
「自分の声で歌えばいい」
「自分が好きなように生きていけばいい」
ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーの映像を再生すれば、
いつだって彼らは僕にそう語りかけているような気がします。
だから僕は、さらに「彼らを書く」のです。

◆ 最新刊(2023/12/28公開)

第148回(最終回)『友よ、また逢おう』
第148回(最終回)『友よ、また逢おう』

ジョージ・ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』(1973)は1962年夏のカリフォルニア州モデストを舞台に、高校を卒業した若者たちが共に過ごした最後の一夜を描き大ヒットしました。公開時には日本でも劇中で使われたオールディーズや当時のファッションに大きな注目が集まりました。1962年のアメリカではロックは下火になっていたものの「古き良き最後の時代」でもあり、それだけにラストで提示される登場人物たちのその後に慄然とした人も多いのではないでしょうか。そして、6年後に製作された続編『アメリカン・グラフィティ2』では1964年から1967年までの大晦日を舞台とし、前作の登場人物たちのその後が時間軸を目まぐるしく交錯させながら描かれていきます。この間、アメリカではケネディ暗殺、ベトナム戦争への介入などがあり、また音楽シーンでもザ・ビートルズなどブリティッシュ・ロックの上陸を経て社会問題をテーマにした曲が増えるなど、混迷の時代に入っていきます。そんな時代を、前作の登場人物たちはどのように生きていったのでしょうか……。
作品を読む

※「ロックを再生する」は今回が最終回です。ご愛読、ありがとうございました。2024年1月からは、篠原恒木さんによる新しい連載がはじまります。ご期待ください!

◆ 『彼らを書く』(2020/04/22刊行)

◆ 『彼らを書く』(2020/04/22刊行)
“このように書かれた「彼ら」を読むのは初めてだ。圧倒された。”
細野晴臣氏(音楽家)

採り上げられた映像作品は全部で31作品。有名な『A HARD DAY’S NIGHT』や『HELP!』などが含まれていない「カタオカ・チョイス」にも、ファンの深読みがすでに始まっている。ディラン再来日、そして9月公開予定のザ・ビートルズ映画『GET BACK』を心待ちにしながら読み進めるのには最適の一冊。

【単行本】光文社|定価:本体2,000円+税|256頁

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