作品一覧 公開作品 140 1 2 3 4 ふと書いてある二、三行の文章の面白さにひかれて、不思議な小説を僕は最後まで読んだ 『ピッツバーグのミステリー』という小説は不思議な小説だった。不思議な小説、という言いかたのなかには、… 読 む 面白くない本はなぜか悲しい。そのような本を書くべきではない。これは自戒の言葉だ 面白くない本はかなり悲しい。面白くない本は書くべきではない。僕も書き手のひとりだ。面白くない本はか… 読 む いまになってようやく、アメリカの小さな町ペイトン・プレイスへ、僕はいこうとしている ぜひ読みたいと思いつつ、いつのまにか十年、十五年と時間だけ経過してしまい、読まないままになっている… 読 む ただファミリーと言ったって、アメリカではもはやほとんどなんの意味も持たない タイトルを日本語になおして理解するなら、『私の愛情の対象』だ。スティーヴン・マコーレーというまだ若… 読 む これはアメリカの純文学かな。タイトルは『愛と仕事』、不思議な物語だ 著者の名はレイノルズ・プライス。僕は知らなかったけれど、長編小説をいくつか書いていて、そのうちの何… 読 む 記憶のなかで美化されて輝く懐かしい過去をもういちど現在にしようとするロマンティックな冒険 この小説の主人公、四十八歳になるヴィック・ホーリーフィールドという男性は、実業の世界で大成功をおさ… 読 む 小田急線のかたわら、木造の小さな古い家。そのなかで続いた、好奇心の持続、というひとつの人生 小田急線の経堂の駅から歩いて七、八分、線路のすぐそばに、植草さんの自宅がかつてあった。玄関のまえに… 読 む 彼女が自分の窓から見た世界 1959年に「アメリカを代表する十人の女性写真家」のひとりに選ばれた、ルース・オーキンの『モア・ピク… 読 む リアリティのなかにアブストラクトなものを見つけ出すこと 片岡義男が大好きな画家と評する、リチャード・エステスと彼の画集を紹介する。実際に存在するニューヨーク… 読 む LAの大通りを巨大なビルボード・アートが見おろしている アメリカのビルボードは、どこで眺めても実に面白い。あの巨大さがまずいいし、風景のなかに突然、強引に割… 読 む エドワード・ホッパーの場所で過ごす ゲイル・リーヴィンの『ホッパーの場所』は、エドワード・ホッパーの描いた絵に、現実の場所や建物の写真が… 読 む 球場の書店に寄る 1 投球と口語の幸せな合致 リング・ラードナー著『おれは駆け出し投手』(1916)は「サタデー・イブニング・ポスト」に連載された… 読 む 球場の書店に寄る 2 この上なく純粋な背景 MLBについて英語で書かれた数多くの本で、ダニエル・オクレントの『9回まで』(1985)は、群を抜い… 読 む 球場の書店に寄る 3 ナショナル・パスタイム 野球について書く人は日本にも多い。しかしトーマス・ボスウェルの『人生は如何にワールド・シリーズに似て… 読 む 球場の書店に寄る 最終回 金銭とその支配をめぐる領域 野球の原理は極めて単純で、ルールは明快で誰にでもわかるという観客の側の野球に対して、高度な次元で野球… 読 む 球場の書店に寄る 11 the only game in town 1840年代のアメリカには、各地にアマチュアたちの野球チームがたくさんあった。アメリカの歴史の進展と… 読 む 球場の書店に寄る 10 スピードと均衡 レナード・コペットの『頭を使うファンのための新たな野球案内』(1991)は、野球のインナー・メカニズ… 読 む 球場の書店に寄る 9 ザ・ネクスト・ピッチというアート 1988年のワールド・シリーズでドジャーズはアスレティックスを4勝1敗で下した。この時のドジャースの… 読 む 球場の書店に寄る 8 1964年──メジャー・リーグの分水嶺 1964年のワールド・シリーズ、ヤンキーズ対カーディナルズ戦は4勝3敗でカーディナルズが制した。不動… 読 む 球場の書店に寄る 7 野球小説──すばらしき題材 野球に材を取った小説は日本には少ないのではないだろうか。フィクションを組み立てる材料として、野球ほど… 読 む 球場の書店に寄る 6 テッド・ウィリアムズ・ミラクル オール・スター戦18回出場、首位打者の座に6回、本塁打王が4回、三冠王が2回。生涯打率は三割四分四厘… 読 む 球場の書店に寄る 5 野球の真理をめぐるトリヴィア トリヴィアは「無駄知識とか豆知識」と訳されるが、『それが野球というもの』(1990)の著者、リューク… 読 む 球場の書店に寄る 4 ディマジオと1941年の夏 マイケル・シーデルの『ストリーク ジョー・ディマジオと1941年の夏』(1988)は、アメリカ、そし… 読 む 「ライ麦畑」を、ぼくがつかまえる 小説家は「書き手」であると同時に「読み手」でもある。読み手として捉えた場合は、どんな本をどんな風に楽… 読 む ぼくのストーリー術は灰皿から始まる 作家は小説を書くとき、どんなところから入っていくのか……タイトルか、依頼内容か、登場人物か。作品のヒ… 読 む 1 2 3 4