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ロックを再生する|第95回|八年ぶりのオン・ステージ

 エルヴィス・プレスリーと聞いて、いま日本人が真っ先にヴィジュアルとして思い浮かべる姿はどのようなものなのだろう。
「エルヴィス・プレスリーって誰?」
 という人はひとまず脇に置いて想像すると、おそらくいちばん多いのは、
「モジャモジャのもみあげにキラキラのジャンプ・スーツで汗びっしょりになって歌う姿」
 なのではないだろうか。このヴィジュアルが「記号」のような役割を果たしてしまっている、と僕は考える。これがよろしくない。彼が不当な「色物扱い」を受けているいちばんの原因のような気がしてな…

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