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ロックを再生する|第118回|エンド・ロールで号泣

 似ていない。
 一九八〇年代のブライアン・ウィルソンを演じるジョン・キューザックが、あまりにも当時のブライアンとは似ても似つかない。そこが気になって仕方なかった。
「この男はブライアンなんだ。そう、ブライアンなのだ、断乎としてあのブライアン・ウィルソンなんだ」
 と、自分に言い聞かせながら観ていないと、感情移入ができなくなりそうだった。いや、演じる俳優が実在の本人と似ていなくても本来はまったく問題ないのだが、困ってしまうのは一九六〇年代のブライアンは別の俳優であるポール・ダノが演じていて、これがあ…

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