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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 1852

服と私──着る服、脱ぐ服

服と私──着る服、脱ぐ服

 六歳年下の弟は野球少年だ。高校ではさらに野球を続けるため、彼は今年の春から全寮制の高校の一年生とな…

サンフランシスコ再び

サンフランシスコ再び

子供の頃、父親に連れられ、ゴールデン・ゲート・ブリッジへ行った。自動車で一往復。僕に見せたかったのだ…

70's Vibration ことなる価値を生み出す

70's Vibration ことなる価値を生み出す

1960年代が67年そして68年には早くも終わり、次の時代が始まっていた。時代がこれほどに大きく変わ…

Travel writing 路地を徘徊する

Travel writing 路地を徘徊する

いまの僕が好んでおこなっている東京歩きは、幼児の頃の体験にまでさかのぼることが出来る、と思い始めてい…

冷酷に、冷静に

冷酷に、冷静に

『イン・コールド・ブラッド(冷血)』を読み終えたとき、作者のカポーティに関して僕が持った感想は、彼は…

叙情の影を聴いた 6

叙情の影を聴いた 6

一昨日、彼女から電話があった。写真のことで小さなお願いがひとつある、と彼女は言った。そのお願いを聞く…

叙情の影を聴いた 5

叙情の影を聴いた 5

おなじ大学の芸術学部で写真を勉強した同期のふたり。その頃は親友どうしだったが、卒業して恋人の仲となり…

叙情の影を聴いた 4

叙情の影を聴いた 4

妻とふたりの昼食を終えて、彼はキチンでコーヒーをいれようとしていた。「ちょっと来て。見てもらいたいも…

叙情の影を聴いた 3

叙情の影を聴いた 3

夕食のあと彼は彼女に水鉄砲を見せた。二百円。「これできみに悲鳴を上げさせる。僕はまだきみの悲鳴を聴い…

叙情の影を聴いた 2

叙情の影を聴いた 2

「子供の頃に聞いた音で、いまはまったく耳にしない音に、どんなものがあるだろう」と、僕は言った。小学校…

叙情の影を聴いた 1

叙情の影を聴いた 1

僕はその番号に電話をかけてみた。つながって呼出し音が聞こえ始めた瞬間、僕の記憶の底から彼女が蘇った。…

Ansel Adams IN HIS ROOM

Ansel Adams IN HIS ROOM

 アンセル・アダムスが撮った写真、そして彼が過ごした生涯のすべては、カメラ・オブスキュラの体験から始…

読む、映画『ラヴレース』 『ディープ・スロート』がポルノ映画と呼ばれた時代

読む、映画『ラヴレース』 『ディープ・スロート』がポルノ映画と呼ばれた時代

 リンダ・ラヴレイス。ひと頃しばしば見た名前だ。見たとは、活字で。片仮名に翻訳されて、あるいは英語の…

読む、映画『旅人は夢を奏でる』 女がそろってお話は完璧だ

読む、映画『旅人は夢を奏でる』 女がそろってお話は完璧だ

 原題は直訳して「北への道」という。南北に長いフィンランドのほぼまんなかを、ヘルシンキから出発して北…

読む、映画『おじいちゃんの里帰り』 強靱な精緻さをきわめた想像力によって夢物語として映し出される人生

読む、映画『おじいちゃんの里帰り』 強靱な精緻さをきわめた想像力によって夢物語として映し出される人生

 久しぶりにいい映画を観た、と僕は書く。こう書くことが出来るのはうれしい。『パリ空港の人々』(93)…

読む、映画『ミッドナイト・ガイズ』 男たちがどう生きようとも、夜明けはかならずやって来る

読む、映画『ミッドナイト・ガイズ』 男たちがどう生きようとも、夜明けはかならずやって来る

 登場する女性たちがみな素晴らしいから、彼女たちを鑑賞して楽しみつつ、そこになんらかの感銘を見つける…

読む、映画『ストラッター』 この世ならざるもうひとつの現実

読む、映画『ストラッター』 この世ならざるもうひとつの現実

 終わってクレディットがロール・アップしていく画面の所要時間にぴったり合わせて、それまでのストーリー…

読む、映画『黒いスーツを着た男』 死のどうにもならなさ

読む、映画『黒いスーツを着た男』 死のどうにもならなさ

 興味深く最後まで観た。主題は死だ。死はさまざまなかたちと内容で主題になり得る。この映画の場合は、死…

読む、映画『ベルリンファイル』 これが映画だ、という感銘のなかにいまの僕は浮かんでいる

読む、映画『ベルリンファイル』 これが映画だ、という感銘のなかにいまの僕は浮かんでいる

 ついさきほど見終わった。かなりのところまで呆然としているが、その理由は明確だ。きわめて映画的な体験…

読む、映画『ハード・ラッシュ』 「なんとかする」と彼は言った。

読む、映画『ハード・ラッシュ』 「なんとかする」と彼は言った。

 いまは警報装置の設置販売という堅気の仕事で日々を送る主人公、という適役をマーク・ウォールバーグが演…

読む、映画『バレット』 すべては登場人物たちの台詞に託されている

読む、映画『バレット』 すべては登場人物たちの台詞に託されている

 英語の原題は「頭に銃弾」という意味だ。この映画に則して解釈すると、眉間ないしはそれと同格の致命的な…

読む、映画『ラストスタンド』 久しぶりに観たデピュタイズの場面

読む、映画『ラストスタンド』 久しぶりに観たデピュタイズの場面

 アリゾナ州とメキシコとの国境には岩場のような地形に深く刻まれた渓谷があり、その川幅がもっとも狭くな…

読む、映画『ブラインドマン その調律は暗殺の調べ』 この映画のいちばんいいところ フランスのノワール映画を観るたびに思うこと

読む、映画『ブラインドマン その調律は暗殺の調べ』 この映画のいちばんいいところ フランスのノワール映画を観るたびに思うこと

 戦争の最前線の白兵戦で体を張る兵士とは、なになのか。命を落とせば戦死した兵士として墓に入る。いくつ…

読む、映画『PARKER/パーカー』 「カネの話じゃないんだ」

読む、映画『PARKER/パーカー』 「カネの話じゃないんだ」

 この映画の終わりに近い部分に、主人公パーカーの台詞として、“It’s not about mone…

読む、映画『フリーランサー NY捜査線』 ヒエラルキーのピラミッド

読む、映画『フリーランサー NY捜査線』 ヒエラルキーのピラミッド

 またしても麻薬だ。場所はいまのニューヨークだ。麻薬への需要はいくらでもある。麻薬は売れる。売れれば…