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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2156

そしてその他の物語 第10回

そしてその他の物語 第10回

 いま住んでいるところの近くにあるスーパーで売っていました、と友人がカフェで見せてくれたのが、次の写…

そしてその他の物語 第9回

そしてその他の物語 第9回

 ステファニー・コングドン・バーンズという女性はオレゴン州のポートランドに住んでいる。もうひとりの女…

そしてその他の物語 第8回

そしてその他の物語 第8回

 彼は四十代なかばの独身で、職業は翻訳家だ。二十代のなかばから続けてきた仕事だから、中堅を越えてヴェ…

そしてその他の物語 第7回

そしてその他の物語 第7回

 次の写真にあるのは、日本での題名を『ライ麦畑でつかまえて』という、J・D・サリンジャーの小説の、一…

そしてその他の物語 第6回

そしてその他の物語 第6回

 待ち合わせの場所であるそのバーに、作家の水谷は約束の時間ちょうどにあらわれた。親友の写真家である日…

そしてその他の物語 第5回

そしてその他の物語 第5回

 おそらく居間として使っているはずの広いスペースには、その広さと気持ち良く調和した、長方形の大きなガ…

そしてその他の物語 第4回

そしてその他の物語 第4回

 今年の夏、水鉄砲の収穫は十三丁だった。おなじものを二丁ずつ、あるいは色違いをすべて買ったりするから…

そしてその他の物語 第3回

そしてその他の物語 第3回

 空の写真は外国のファッション雑誌から切り抜いたと思う。捨てるには惜しい、と僕は思った。しかし、一ペ…

そしてその他の物語 第2回

そしてその他の物語 第2回

 謎の美女を中心に何人かの知人や友人たちと夕食のテーブルを囲んだとき、たまたま僕の左隣にすわっていた…

そしてその他の物語 第1回

そしてその他の物語 第1回

 四月の初め、雨が降りそうでまだ降ってはいなかった平日の午後、下北沢北口の喫茶店で僕は旧知のイラスト…

そら、そこに空がある 晴れた日曜日の午後遅く

そら、そこに空がある 晴れた日曜日の午後遅く

 小さな丸いテーブルにむかって、僕と彼女は隣りあわせにすわっていた。彼女のまえに、僕は小型のライト・…

そら、そこに空がある 巨大だった月

そら、そこに空がある 巨大だった月

 月が現在よりもはるかに巨大だった頃の記憶が、僕の内部にいまでも鮮明にある。現在の月は、小さい。月は…

片岡義男の食物誌 ぼくは、ビンやカンや袋に入った食べ物が大好き。

片岡義男の食物誌 ぼくは、ビンやカンや袋に入った食べ物が大好き。

 子供のころ、相当にながい期間にわたって、ぼくにとっての主たる食べ物は、ビン詰、カン詰、袋詰の、いず…

東京縦画面 シモキタ近影

東京縦画面 シモキタ近影

 きれいな晴天の日がひと月のうちに十日はあるとするなら、そのうちの半分の五日は、僕は外にいる。写真を…

東京縦画面 幸福の舞台装置

東京縦画面 幸福の舞台装置

 雨露をしのぐ、という古風な言いかたがある。いかに兎小屋であろうとも、夜は自分の家で布団にくるまって…

東京縦画面 下町語録

東京縦画面 下町語録

 このような景色を僕はこよなく好いている。僕が一方的に好いているのではなく、関係は双方向だ。最初の写…

東京縦画面 誤謬のディテール

東京縦画面 誤謬のディテール

 個性や自分らしさなどは、自分はこれではなくあれを買ったという程度の、あるかないかの差異にもとづく形…

アメリカの色とかたち フランク・シナトラ図鑑・絵画篇

アメリカの色とかたち フランク・シナトラ図鑑・絵画篇

 高校生の頃からLPを買い始めた僕は、いまでも買っている。都内あちこちにある中古レコード店の、常連客…

アメリカの色とかたち グレン・ミラーのLPジャケットを愛でる

アメリカの色とかたち グレン・ミラーのLPジャケットを愛でる

 グレン・ミラーが自分のバンドを持って活躍した期間は、一九三七年の最初のバンドから、陸軍に入隊して航…

アメリカの色とかたち どこにもなかった楽園の甘い主題歌

アメリカの色とかたち どこにもなかった楽園の甘い主題歌

 今世紀に入る前から、ハワイは早くも南海の楽園だった。ロンドン、パリ、ニューヨークなどで、資本主義、…

アメリカの色とかたち シスターズがソウル・メイトだった頃

アメリカの色とかたち シスターズがソウル・メイトだった頃

 中古レコード店をめぐり歩いて、ザ・マクガイア・シスターズのLPを買っている。国内盤でもいいけれど、…

アメリカの色とかたち 歌う西部男の艶姿

アメリカの色とかたち 歌う西部男の艶姿

 西部開拓というアメリカ史のなかの現実は、ハリウッドによって改ざんと美化をほどこされ、西部劇という種…

その写真機を、ください 第二十回 ミノルタ・SR–7

その写真機を、ください 第二十回 ミノルタ・SR–7

 二十代の前半に僕はミノルタの一眼レフを買った。ミノルタであることは確かなのだが、機種や使い勝手、機…

その写真機を、ください 第十九回 ミノルタ・SR–1

その写真機を、ください 第十九回 ミノルタ・SR–1

 二十五歳のとき、それまでに何枚もたまった自分の写真を、僕はすべて捨ててしまった。邪魔くさい、鬱陶し…

その写真機を、ください 第十五回 ニコン・F3

その写真機を、ください 第十五回 ニコン・F3

 デスクに向かって椅子にすわる。デスクには二台の一眼レフが置いてある。ニコンのFと、おなじくニコンの…