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ロックを再生する|第116回|生きているだけで有難い人

 一九七〇年代のブライアン・ウィルソンの歩みを振り返るのは辛い。単なるスランプだったら問題ないのだが、心も体も蝕まれていた時期なので、その軌跡を追うのはこちらも胸が痛くなる。
 前々回、前回と二回にわたって話題にしたのはBrian Wilson: Songwriter 1962–1969、邦題は『ブライアン・ウィルソン ソングライター 〜ザ・ビーチ・ボーイズの光と影〜』という百八十九分のドキュメンタリー映画だったが、その続編が制作されている。原題は、Brian Wilson: Songwriter Part2 1969–1…

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