【連載企画】『彼らを書く』編集者が語る――僕も彼らを書く
片岡義男作品の編集者として3作品を世に送り出した、光文社・篠原恒木さん。ご存知の方も多いと思いますが、片岡義男.comオリジナルのエッセイ作品にも多く登場されています。これまで執筆いただいたメイキング記事では、片岡義男の素顔をチラリと見せてくださり、読者を楽しませるお話が盛りだくさんです。今回の特集は、篠原さんが編集された『彼らを書く』で、取り上げられた映像作品について、篠原さん自身の目線で書いていただく連載企画です。
◆著者紹介

篠原恒木(しのはらつねき)
光文社の編集者。片岡義男の編集担当として3作品を世に送り出している。コーヒーが主役の書き下ろしエッセイ集『珈琲が呼ぶ』、書き下ろし小説『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーに関するエッセイ集『彼らを書く』。
◆ 最新刊(2021/1/14公開)
第31回『キングは天使だ』
この映画Finding Gracelandを初めて観たときに、僕は『素晴らしき哉、人生!』を思い出した。一九四六年に撮影された、フランク・キャプラ監督の名作だ。あの映画の中で「天使見習い」のクラレンスという爺さんが登場するが…→ 続きを読む
◆ 次回予告

2021/1/21公開
第32回『エルヴィスとして生きるとは』
長らく続いてきた連載も次回で最後となります。今回はアルゼンチンの映画『EL ULTIMO ELVIS』(邦題:エルヴィス、我が心の歌)のお話が中心になっています。この映画の主人公はエルヴィスの生まれ変わりだと信じています。主人公の年齢はまもなく42歳という設定。エルヴィスが亡くなった年齢です。最後はどうなってしまうのでしょうか...。公開をお楽しみに!
◆ 過去の連載
- 第30回『サンドイッチを頬張って』
- 第29回『いまでもキングだよ!』
- 第28回『ノワールなエルヴィス』
- 第27回『カッとなって、やった』
- 第26回『世界一のデニム・オン・デニム』
- 第25回『一九五六年のエルヴィスといったら』
- 第24回『誰も寝てはならぬ』
- 第23回『顔も名前も隠して』
- 第22回『プラグドもアンプラグドもない』
- 第21回『つねに「どこかへ向かう過程」』
- 第20回『勝負服は水玉のシャツ』
- 第19回『謎の映画に、謎の男』
- 第18回『キャッシュさんにお願いされたら』
- 第17回『ウッドストックでなく、ワイト島』
- 第16回『ディランは変わる』
- 第15回『ディランはつらいよ』
- 第14回『ジョーン・バエズの後ろ姿』
- 第13回『昔も今も「家路なし」』
- 第12回『それは俺じゃないよ』
- 第11回『こんな人がいたなんて』
- 第10回『ビートルズと私』
- 第9回『エンディングでは絶叫しなかった』
- 第8回『アメリカン・ラプソディ』
- 第7回『「裏打ち」は難しい』
- 第6回『そんな日が来るとは思えない』
- 第5回『どこで間違えたのか』
- 第4回『聞こえてないよね?』
- 第3回『その前に、ちょっとこちらを』
- 第2回『成功に酔いしれる4人の無邪気さ』
- 第1回『イントロダクション』
◆ 『彼らを書く』(2020/04/22刊行)

“このように書かれた「彼ら」を読むのは初めてだ。圧倒された。”
細野晴臣氏(音楽家)
採り上げられた映像作品は全部で31作品。有名な『A HARD DAY’S NIGHT』や『HELP!』などが含まれていない「カタオカ・チョイス」にも、ファンの深読みがすでに始まっている。ディラン再来日、そして9月公開予定のザ・ビートルズ映画『GET BACK』を心待ちにしながら読み進めるのには最適の一冊。
【単行本】光文社|定価:本体2,000円+税|256頁
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