この連載でも、ザ・ビートルズはジョン、ポール、ジョージ、リンゴだけではなかったことを何度となく書いてきた。初期のベーシストとして活動をともにしたスチュアート・サトクリフも「五人めのビートル」だった。メジャー・デビュー直前までドラムスを担当して「ザ・ビートルズになり損ねた男」とまで言われているピート・ベストもいた。デビュー・シングル、Love Me Doのレコーディングで、リンゴの代わりにドラムスを叩いたアンディ・ホワイトもその範疇に入るかもしれない。
しかし、これらはすべてザ・ビートルズの夜明け前の出来事だ。世界征服…