VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

小説

懐かしの人気小説はもちろん、ここでしか読めないデジタル書き下ろし「短編小説の航路」シリーズが楽しめる

NEW「短編小説の航路」シリーズ

作品一覧

公開作品 718

時の過ぎゆく果てに

時の過ぎゆく果てに

地軸を狂わせるような暴風が吹き荒れる、地球の南の果ての町に暮らす老婦人は、ある大きな氷河の先端が折れ…

イチゴという名の女のこ

イチゴという名の女のこ

 イチゴという名の女のこは、とても素敵だ。気だてがいいだけでなく、姿や顔も、なかなかのものだ。  気…

株式会社・電気オレンジ

株式会社・電気オレンジ

 『別冊問題小説』1975年秋号に掲載された掌編。カリフォルニアに四国よりも広大な畑を持つカーライル…

イエスタデイ・ワンスモア

イエスタデイ・ワンスモア

 かつて、文学の作家が書くエンターテインメント小説が、中間小説と呼ばれていた時代がありました。この短…

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド

 70年に日本公開された映画「明日に向かって撃て」の主人公、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド。…

悲鳴で終る物語

悲鳴で終る物語

 片岡義男流のサイコ・スリラーとも言える短編小説です。職業画家の妻である律子と夫の甥で、時々なにか見…

魔女の森から

魔女の森から

 怪我で自宅療養中の夫の元に帰ってきた柴崎玲子は、刺されて出血多量で倒れている夫を発見します。夫は「…

ファミリー・ドライブ

ファミリー・ドライブ

 出張先で泊まったホテルで、寺本浩一はカナリアが入っている鳥籠を持った少女に話しかけられます。その縁…

春の海鳴り

春の海鳴り

 人に見られることへの恐怖を抑えることができない三十五歳になる娘、由美子の結婚を巡る短編小説です。娘…

デタホイの歌・十番までみんなあります

デタホイの歌・十番までみんなあります

 1969年、まだ作家デビュー前の片岡義男による、「ヨサホイ節」の替え歌と、その歌詞をテーマにした短…

2DK襖の下張り

2DK襖の下張り

 永井荷風が春本を模して書いたと伝えられる「四畳半襖の下張り」を下敷きに、片岡義男が昭和四十年代の艶…

二十三貫五百八十匁の死

二十三貫五百八十匁の死

 1968年、小説家デビュー以前に三条美穂名義で「ミステリマガジン」誌に寄稿された、夫婦愛についての…

ドノヴァン、早く帰ってきて

ドノヴァン、早く帰ってきて

 片岡義男が翻訳用に使っていたペンネーム、三条美穂名義で、あのウッドストック・フェスティヴァルの年に…

タイを買い替える、黒い綿ニットで最大幅は5センチ

タイを買い替える、黒い綿ニットで最大幅は5センチ

 一九六八年、梅雨の晴れ間、平日の午後、僕は神保町にいた。神保町の交差点を西へ渡り、白山通りを北へ少…

美しき他者

美しき他者

2007年に短編集『青年の完璧な幸福』に収録された同名の作品とは全く別の、2005年にSWITCHで…

STORY TELLER 監督志願

STORY TELLER 監督志願

 時間は夜の九時をすぎている。  部屋のなかでは、準備がととのいつつある。映画の撮影のための準備だ。…

LAST OF A BREED アメリカ物語

LAST OF A BREED アメリカ物語

 天井からスポットライトがひとつ、ステージの前部中央を照らした。丸い明かりのなかに、マイクが一本、立…

カラニアナオーレ

カラニアナオーレ

 目覚めに向けて浅くなっていく睡眠のなかで、僕は父親の足音を聴いた。アメリカの軍人が履く黒い革の靴の…

映画の夜 アントニオの壁ぎわの席

映画の夜 アントニオの壁ぎわの席

 一九六六年八月十四日の午後だ。彼は腕時計を見た。午後二時二十四分。下北沢の喫茶店の中二階で、彼は彼…

廃墟の明くる日 思い出はキャラメルの空き箱

廃墟の明くる日 思い出はキャラメルの空き箱

 夕方の下り各駅停車のいちばんうしろの車輛からは彼ひとりだけが降りた。その一輛前からは若い女性がひと…

廃墟の明くる日 考えておく、と彼女は言う

廃墟の明くる日 考えておく、と彼女は言う

 自分の部屋で彼はさきほどまでラジオを聴いていた。六畳の広さがある部屋の、窓のあるほうの長い一辺に沿…

廃墟の明くる日 いまは無職、二十八歳、美人で聡明 2

廃墟の明くる日 いまは無職、二十八歳、美人で聡明 2

 森下とは、月刊の読み物雑誌の編集長をしている中年の男性で、彼が美代子の店へ初めていったときには、こ…

廃墟の明くる日 いまは無職、二十八歳、美人で聡明 1

廃墟の明くる日 いまは無職、二十八歳、美人で聡明 1

 黒いすわりテーブルを前にして彼は座布団にすわっていた。そのかたわらに彼女が、畳の上に横ずわりしてい…

廃墟の明くる日 一九六四年の美人に助けられて 2

廃墟の明くる日 一九六四年の美人に助けられて 2

 下高井戸で僕たちは京王線の電車を降りた。郊外でも夜はすでに始まっていた。夕食の店へ彼女が案内してく…

廃墟の明くる日 一九六四年の美人に助けられて 1

廃墟の明くる日 一九六四年の美人に助けられて 1

 一九六四年初夏のある日、神保町の喫茶店で僕は原稿を書き上げた。千六百字の連載原稿に、書き上げた、と…