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小説

時の過ぎゆく果てに

地軸を狂わせるような暴風が吹き荒れる、地球の南の果ての町に暮らす老婦人は、ある大きな氷河の先端が折れて崩れ落ちる日をずっと待っています。地の果ての時が過ぎゆく果てで起こった奇跡を描く、片岡義男流のSF短編。まるで宇宙SFのような迫力で描かれる風と氷河と、その自然の中で暮らす人々の姿自体が物語を作り出しています。

『奇想天外』一九七七年四月号

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