作品一覧 公開作品 2012 9 10 11 12 省略しなければやってられない 自宅から足早に歩いて三分のところに、私鉄の駅と合体したスーパーマーケットがある。買った商品を受け取… 読 む 喋る人ではない、考える人なのだ 僕がいま使っている『PEANUTS』の日めくりカレンダーの十月十七・十八の土・日の四コマの絵はじつ… 読 む 自分にとって面白い日本語とは 子供の頃の僕は自分にとって面白い日本語を項目別にノートブックに書いていた。このことについてはこの連… 読 む 失敗は七回まで許される 『「猿も木から落ちる」そのほかの日本の諺』という本を購入した。木から落ちる途中の猿が一匹、表紙に描い… 読 む アカンベーにレロレロバー 「エヘン」という言葉をいまだに一度も使っていない。講演会で壇上に立った僕が聴衆を見渡し、最初の言葉が… 読 む かつてはよく使っていたはずなのに 子供の頃に覚えていまも知ってはいるけれど、自分では一度も使ったことのない言葉。いつの間にか聞かなく… 読 む 一拍子、二拍子、四拍子 僕の自宅にある固定電話の十桁の番号のなかに、2という数字が四つある。この番号になってから三十年以上… 読 む サービスはまだ生きている サービス、という言葉が日本語になってから、ずいぶん時間が経過した。サーヴィス、と書く人もいるが、サ… 読 む 未来への明かるい希望 ラブ、と書いてなんのことだかわかるだろうか。わからない人たちがすでに日本にいるのは、よろこばしい。… 読 む ライナスは眼鏡をかけている こんなふうに描かれたライナスを僕は初めて見た。僕がいま使っている卓上の日めくりカレンダーの、九月一… 読 む 人が生きるから人生なんだよ その言葉を目にしただけで、あるいは聞いただけで、そのとたん、すべてがわかった気持ちになる言葉、とい… 読 む 知らなかった言葉を知るとき ナポさん、という言葉を僕が最初に受けとめたのは、ナポさん、という音声だけだった。知らない言葉だ、と… 読 む 花道はもはやどこにもない 「俺」という言葉のつく慣用句について、かつて僕は書いた。今回は「男」だ。 「この世に男と生まれて」と… 読 む 犬も歩けば棒に当たる ことわざは日本の長い歴史を生き抜いた知恵の結晶であるという。数多くの人生から抽出されたものであるか… 読 む スヌーピーが果した役は大きい アメリカの新聞連載漫画『PEANUTS』は一九五〇年の十月二日に、いくつかの新聞で開始した。作者の… 読 む 受話器に飛びついたのは、いつだったか この連載を書き始めて気づいたのは、知ってはいるけれど自分では一度も使ったことのない言葉がじつにたく… 読 む はるかに遠く子供たちが遊ぶ 僕の左の拳ほどの大きさのトマトだった。赤く熟れていた。洗ってへたを取った僕は、そのトマトにかぶりつ… 読 む 進駐軍の残飯の日々 アメリカと日本の戦争が始まった頃、『日本との出会い』(日本語に翻訳されたときの題名は『米陸軍日本語… 読 む 「こころ」について学習する 夏目漱石の書いた長編小説に、『こころ』という題名のものがある。「なぜ漱石は心という漢字を使わなかっ… 読 む 母親をめぐって話はつきなかった 「僕は母親似ですよ。そのことはたいそう良かったと思ってます」 と彼は言った。編集の現場を後進にゆず… 読 む 歌のなかの女性たち 歌われている女性主人公の名前が、題名あるいは歌詞に出てくる歌謡曲の、いちばん初めのものは、『カチュ… 読 む 空飛ぶ円盤の時代は過ぎ去ったか 日本語でいちばん好きな言葉は、空飛ぶ円盤、という言葉だ。僕がまだ子供だったある日のこと、突然に登場… 読 む お前はネクタイがいつもゆるんでいる 五月初めの美しく晴れた日だった。五月晴れとはこのことか、と僕は思った。この場合の五月は、さつき、と… 読 む 日本語能力試験N5に合格するか 外国から日本へ来て働きたいと考えている人たちに、日本語の能力がどのくらいあるのかを知るため、日本国… 読 む 思っていないで答えをくれ 「と僕は思う」と、これまでに何度書いたかわからない。小説以外ではエッセイと呼ばれる短い文章を依頼され… 読 む 9 10 11 12