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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

アメリカの広告物語 3 僕を大人にしてくれたパーカー51

 一九四七年十一月三日号の『ライフ』に掲載された、パーカー万年筆の広告だ。万年筆とシャープ・ペンシルの箱入りセットの蓋を開いて、サンタクロースが持っている。昨年は買えなくて残念な思いをした人たちがたくさんいましたから、今年は早めにこれを買っておけば気分は楽だし、プレゼントされるほうも大喜びです、というクリスマスを背景にした広告だ。
 パーカー51という機種の、万年筆とシャープ・ペンシル。「世界でもっとも欲しがられているペン」だと、ヘッド・コピーが言っている。このセットは僕にとって個人的にたいへん思い出が深い。軸の色はダーク…

『CIGAR』No.5 ワールド・ムック216号 一九九九年八月

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