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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2060

散歩して迷子になる 8 良き刺激は大いにかさばる

散歩して迷子になる 8 良き刺激は大いにかさばる

 太平洋戦争に日本が大敗戦した年の冬には、当時の僕がいた岩国の祖父の家には、アメリカのペイパーバック…

散歩して迷子になる 7 こうして始まった神保町の日々

散歩して迷子になる 7 こうして始まった神保町の日々

 一九六一年の神保町に、洋書だけを扱う露店がまだ二軒あったことは、その頃の東京についていろいろと思い…

散歩して迷子になる 6 神保町に最後の露店が二軒あった頃

散歩して迷子になる 6 神保町に最後の露店が二軒あった頃

 すでに書いたかと思うが、僕の基本は東京の坊やだ。それ以外のなにものでもない、とつくづく思う。坊やと…

散歩して迷子になる 5 きみも遠からず書き手のひとりだよ

散歩して迷子になる 5 きみも遠からず書き手のひとりだよ

 中学生そして高校生だった頃の自分が読んだペイパーバックがどれだけ手もとに残っているか、いまの自分が…

散歩して迷子になる 4 一九五五年二月二十三日、『地上より永遠に』

散歩して迷子になる 4 一九五五年二月二十三日、『地上より永遠に』

 よく書けた一編の小説を読んだ僕は、深いさまざまな感銘や強いひとつの感動を、生まれて初めての体験とし…

散歩して迷子になる 3 彼女が手に下げていたランタンの明かり

散歩して迷子になる 3 彼女が手に下げていたランタンの明かり

 少年の僕を近所でよく見かけると言った、神保町の三省堂に勤めていた青年がくれたペイパーバックは、ベス…

散歩して迷子になる 2 読むに至るまでの助走路を歩く

散歩して迷子になる 2 読むに至るまでの助走路を歩く

 まぎれもなくアメリカのものであることを越えて、アメリカそのものであると言っていいペイパーバックが、…

散歩して迷子になる 1 ペイパーバックの山を作る子供

散歩して迷子になる 1 ペイパーバックの山を作る子供

 太平洋戦争の大敗戦の年に五歳だった僕がまだ六歳になる前から、自宅にアメリカのペイパーバック本が目立…

クローズ・アップ 8 丸い渋みと醒めた明るさ ジョルジュ・ブラッサンス

クローズ・アップ 8 丸い渋みと醒めた明るさ ジョルジュ・ブラッサンス

 秋も深まったある曇り日の午後、小包が届いた。編集部からだった。なかには、LPが四枚、入っていた。ジ…

クローズ・アップ 7 流れる時への憂いを歌うフィービ・スノウ

クローズ・アップ 7 流れる時への憂いを歌うフィービ・スノウ

 フィービ・スノウの一枚のLP『フィービ・スノウ』を、AB両面、聞きおえたばかりだ。これで三度目だ。…

クローズ・アップ 6 開かれた愛の世界を歌う カーペンターズ

クローズ・アップ 6 開かれた愛の世界を歌う カーペンターズ

 雨の日に外へ出ていくと、自分がいつもの自分ではないような気がする。雨の日と晴れの日とでは、歩きなれ…

クローズ・アップ 5 静かに燃え上がる炎のように ブリジット・フォンテーヌ

クローズ・アップ 5 静かに燃え上がる炎のように ブリジット・フォンテーヌ

 ブリジット・フォンテーヌのLPを聞きながら、いまこれを書いている。ターンテーブルのうえでまわってい…

クローズ・アップ 4 日々の積み重ねの中であふれる愛を歌う キャロル・キング

クローズ・アップ 4 日々の積み重ねの中であふれる愛を歌う キャロル・キング

 キャロル・キングの二枚目のLP『つづれ織り』が、ぼくはとても好きだ。このLPをもういちど聞きなおし…

クローズ・アップ 3 さわやかに歌う現代のけん怠 カーリー・サイモン

クローズ・アップ 3 さわやかに歌う現代のけん怠 カーリー・サイモン

 カーリー・サイモンは、現代のシンガー・ソングライターとして非常に面白いとぼくは思う。だから、今回は…

クローズ・アップ 2 ドロップ・アウトからの出発 グレートフル・デッド

クローズ・アップ 2 ドロップ・アウトからの出発 グレートフル・デッド

 ジェリー・ガルシア、あるいは、グレートフル・デッドでもいいのだが、とにかくこのひとつの固有名詞のむ…

クローズ・アップ 1 ブルースに死んだスター ジャニス・ジョプリン

クローズ・アップ 1 ブルースに死んだスター ジャニス・ジョプリン

 たしかに刺激的ではあるけれども、とにかくなんとも不自由きわまりないうたいかただとつくづく思いながら…

ロンサム・ジョッキー 最終回 今となっては懐かしい夏の音

ロンサム・ジョッキー 最終回 今となっては懐かしい夏の音

トリップ・カウンター・ブルース  その日はものすごく暑かったそうだ。夜は寝苦しい熱帯夜だったという…

ロンサム・ジョッキー 28 ぐしょ濡れのオクラホマ・レイン

ロンサム・ジョッキー 28 ぐしょ濡れのオクラホマ・レイン

トリップ・カウンター・ブルース  オハイオをあとにしたのが2日まえのこと。  南へ降りつつ、西へむ…

ロンサム・ジョッキー 27 〝マックス〟は湖の近くに巣を持つオス・カラス

ロンサム・ジョッキー 27 〝マックス〟は湖の近くに巣を持つオス・カラス

トリップ・カウンター・ブルース  15歳の処女、マスミは、とても素敵な女のこだった。  まず、気立…

ロンサム・ジョッキー 26 物語は夏休みの暑い日に始まった

ロンサム・ジョッキー 26 物語は夏休みの暑い日に始まった

トリップ・カウンター・ブルース  夏休みがはじまったばかりの、気持よく晴れた暑い日だった。  落ち…

ロンサム・ジョッキー 25 逝ってしまったアイツ…ひとりぼっちの約束

ロンサム・ジョッキー 25 逝ってしまったアイツ…ひとりぼっちの約束

トリップ・カウンター・ブルース  夏の終りの深夜、1時すぎ。都心の大きな交差点だった。往復6車線の…

ロンサム・ジョッキー 24 バイクで飛ばしても追いつくことのできない青春

ロンサム・ジョッキー 24 バイクで飛ばしても追いつくことのできない青春

トリップ・カウンター・ブルース  克彦と満昭は、当時17歳の少年だった。ふたりは、信州の盆地の、小…

ロンサム・ジョッキー 23 星降る夜、彼女の船を見送った

ロンサム・ジョッキー 23 星降る夜、彼女の船を見送った

アメリカ! 放浪の旅  ★新しい風を求めて  岸壁に停泊している連絡船の横っ腹に、彼は手を触れてみ…

ロンサム・ジョッキー 22 レコードになったW1サウンド

ロンサム・ジョッキー 22 レコードになったW1サウンド

アメリカ! 放浪の旅  ★新しい風を求めて  今月のロンサム・ジョッキーには、タイトルの下に(PR…

ロンサム・ジョッキー 21 太陽の下で読むチョッパー物語

ロンサム・ジョッキー 21 太陽の下で読むチョッパー物語

アメリカ! 放浪の旅  ★新しい風を求めて  明かるい陽の照るところにぐったりと寝そべり、なるべく…