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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 1401

よく知っている遠近法

よく知っている遠近法

「自分がよく知ってる世界のなかに吉田さんを置いて、観察しなおしてみなさい、という樹里子の意見は正しか…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 誘われる女

アーバン・カウボーイとすれ違った男 誘われる女

ななめうしろから、名前を呼ばれたような気が、ふと、した。まわりには人がたくさんいた。ふりかえってみた…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 誕生プレゼント

アーバン・カウボーイとすれ違った男 誕生プレゼント

東京駅の八重洲口側を歩いていたら、彼女にばったり会った。へんなきたない鈴が天井からさがっているあたり…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 昨日とおなじに

アーバン・カウボーイとすれ違った男 昨日とおなじに

窓から風が吹きこんできた。春の風だ。冷たさがほんのりと残っているが、肌に触れるときの感触や香りは、春…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 芯先の秘密

アーバン・カウボーイとすれ違った男 芯先の秘密

ボールペンというものをぼくが最初に手にしたのは、七歳くらいのころだったと思う。書き味と、書ける線や文…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 ラジエーター・ベロ

アーバン・カウボーイとすれ違った男 ラジエーター・ベロ

真夏の暑い日の犬が口の外に出しているベロの冷却効果に関して、ながいあいだ疑問的興味を持ちつづけていた…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 不毛の二時間

アーバン・カウボーイとすれ違った男 不毛の二時間

二十五メートルは泳げると彼女は言っていたが、水に入ってくるときの動作や雰囲気だけ見ていても、すこしも…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 強情と水泳

アーバン・カウボーイとすれ違った男 強情と水泳

彼女は、水泳ができない。泳げるようになろうと思って何度も修得をこころみたのだが、そのたびにごくあっさ…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 パチンコ店にて

アーバン・カウボーイとすれ違った男 パチンコ店にて

親友とふたりで入った巨大なパチンコ店の、パチンコ玉の自動販売機でぼくは玉を買った。紙幣をさしこむとこ…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 魅力ある喋り方

アーバン・カウボーイとすれ違った男 魅力ある喋り方

魅力的な喋り方というのは、特に若い女性にとってはたいへんな財産になるとぼくは思うのだが、そんなことな…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 碧眼・日本女性像

アーバン・カウボーイとすれ違った男 碧眼・日本女性像

友人のひとりに、アイリーン・パワーズというアメリカ人女性がいた。マサチューセッツ州の名門で金持ちの家…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 窓外の風景

アーバン・カウボーイとすれ違った男 窓外の風景

椅子をうしろに引き、腰を前にずらすようにしてすわり、ライティング・デスクのうえに両足をあげた。たいし…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 週末五日制の日々

アーバン・カウボーイとすれ違った男 週末五日制の日々

かつてのぼくは、週末というものをちゃんと持っていた。その週末は、うまくいけば、早くも木曜日の夜の十時…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 シャンプー・ライダー

アーバン・カウボーイとすれ違った男 シャンプー・ライダー

オートバイで秋の光景のなかを走っていると、時間は特別に今日だけは、ぼくたちのためにとまってくれている…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 夏の残骸

アーバン・カウボーイとすれ違った男 夏の残骸

秋風の夜、彼女から電話がかかってきた。今年の夏の陽焼けはことのほかきれいに仕上がったから、その陽焼け…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 三十八通の手紙

アーバン・カウボーイとすれ違った男 三十八通の手紙

ぼくの小説を読んでくれたひとたちからの手紙を三十通くらいまとめておき、二時間ほど時間をとって、ていね…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 旅先の銭湯

アーバン・カウボーイとすれ違った男 旅先の銭湯

ぼくと彼女との、ふたりで旅に出た。これといってなんの目的も用もない小旅行は、ようするに、遊びだ。幼稚…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 リンゴ神話

アーバン・カウボーイとすれ違った男 リンゴ神話

アメリカから来た友人が「ヨシオ、リンゴを食うかい」と、言う。アメリカ人は、ほんとうにリンゴに目がない…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 初出勤の朝

アーバン・カウボーイとすれ違った男 初出勤の朝

個人的な記憶のなかに、「まるで昨日のようにはっきり思い出すこと」があるかどうか、さきほどすこしさがし…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 学校拒否症

アーバン・カウボーイとすれ違った男 学校拒否症

はじめて小学校へいこうとしているぼくに、母親がついてくるという。これに、ぼくは、ひどく腹を立てた。こ…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 郵便物の山

アーバン・カウボーイとすれ違った男 郵便物の山

どさっとひとかかえの郵便物が手もとに届くと、ぼくはなぜだか外国からのものをさきに手にとり、開封してい…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 好きな歌 思い出の歌

アーバン・カウボーイとすれ違った男 好きな歌 思い出の歌

好きな歌を考えていて、『天使の誘惑』という歌を、ふと思い出した。うたっていたのは、ミニ・スカートのよ…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 頼まれ投手

アーバン・カウボーイとすれ違った男 頼まれ投手

高校生の頃、ぼくは、ソフトボールをよくやった。かなり変ったやり方だと思うが、春から夏休みのまえまで、…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 DJみょうり

アーバン・カウボーイとすれ違った男 DJみょうり

FM番組のDJが8年目に入った頃、ジーオーアールオーからの使者に聞かれた。「なにか発見はありましたか…

アーバン・カウボーイとすれ違った男 ライスカレー

アーバン・カウボーイとすれ違った男 ライスカレー

はじめて食べたライスカレーの印象は、どちらかと言えばうまいものであった。自宅以外のところでカレーライ…