先見日記 人の数が減って家が広くなるか
これからの日本では人の数が急激に減っていくという。人が少なくなっていくにつれて、部屋のサイズが大きくなったりするだろうか。部屋の数が増えたり、ひとつひとつの部屋の面積が広くなったり、一軒の家なら敷地の面積が従来よりは明らかに広くなっていく、といったことが現実になる日が、来るのかそれとも来ないのか。
一軒の家を取り壊して更地にし、そこを3つや4つの敷地に分割し、小さな建て売り住宅をびっしり建てる、という手法はいまでも活用されている。ひとつの区域内のあちこちでこれがおこなわれる結果、住宅地のなかに狭小住宅の密集地がいくつ…
『先見日記』二〇〇三年七月十五日
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