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評論・エッセイ

先見日記 理想的なありかた

 理想的なありかた、というものについて考えてみる。生きかたでも人生でもなく、ありかただ。日々あることは生きかたかもしれないし、その連続は人生になったりするかもしれないけれど、ここではそのいずれでもなく、ただありかただ。しかも理想的な。
 ひとりでありたい、とまず思う。独身ですか、と人は言うだろう。結婚しないとかじつは別れたとか、そういったことではなく、かといって天涯孤独のようなことでもなく、なんの意味づけもなしに、どこの誰ともつながることのない、純粋なひとりだ。毎日がひとり。それがまず第一の基準だ。ひとりである以外にどん…

『先見日記』二〇〇三年八月二十六日