先見日記 国際社会の貢献とは
3人の日本人がイラクで人質になったとき、アメリカ軍によるファルージャでの掃討作戦の停戦は、2度にわたって延長された。人質を取っているグループが人質を解放しやすい環境を作るためだったと言われているが、アメリカの配慮によるものだったのか、それとも日本政府が状況を的確に読んだ上で、強く要請したからか。後者の可能性は薄いと思うが、日本の自衛隊がイラクに居続けることが、アメリカにとっては相当に重要なことなのだ、という事実はよくわかる。
その自衛隊を日本政府はどうするつもりなのか。6月に暫定政権を作る予定に変更はない、とアメリカ…
『先見日記』二〇〇四年四月二十日
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