作品一覧 公開作品 2156 6 7 8 9 散歩して迷子になる 30 自分で支える自分自身のすべて いつ頃のことだったか、思い出そうとすることに意味はほとんどない。ずいぶん前、としか言いようはない、… 読 む 散歩して迷子になる 29 なぜ僕はこうも買い込むのか アメリカで出版されたペイパーバックを古書として東京で買うことを、僕はいまでも続けている。この場合の… 読 む 散歩して迷子になる 28 僕はいつから「自分」になったのか 二十代の始めから三十代の始めにかけての自分をめぐって、現在の僕が書いていく作業が、この連載としてす… 読 む 散歩して迷子になる 27 言葉で僕はなにをしたいのか 大学を卒業して自動的に就職した会社を三か月で辞めたことに関して、自分には適性がなかったからだ、と僕… 読 む 散歩して迷子になる 26 かたちのないもの、という幸せ 大学を卒業して自動的に商事会社に就職した僕は、会社勤務の初日から、仕事で多忙な日を送った。あのよう… 読 む 散歩して迷子になる 25 若年労働者の勤勉なる日々 僕が中学校を卒業したのは一九五五年だ。高校への進学率はまだ低かった、と記憶している。統計的な数字は… 読 む 散歩して迷子になる 24 一九六〇年代、青年と鉛筆 一九六〇年代の十年間は僕の二十代と重なっている。一九六〇年の僕は大学の二年生だった。一九六一年、三… 読 む 散歩して迷子になる 23 ひとり外に出て孤立する 一九七三年の秋の初めだったろうか、来年の春に新しい文芸雑誌を創刊するから、きみはそこに小説を書け、… 読 む 散歩して迷子になる 22 材料はすべて自分のなかにある 日本における大衆の時代は昭和十二年(一九三七年)に始まった、という文章をかつて僕はどこかで読み、い… 読 む 散歩して迷子になる 21 青年と世のなか、そして日本語 あと数日で二十三歳になる、という頃に大学の卒業式があった。式が終わるまではまだその大学の学生なのだ… 読 む 散歩して迷子になる 20 自分を蒸留して残った一滴、二滴 高校生として過ごした三年間はたいそう楽しいものだった。よく遊んだからだ。遊んだとは、遊興にふけった… 読 む 散歩して迷子になる 19 モラトリアムという助走路 一九五三年の夏、十三歳のとき、少年時代の入口に立った僕は、自分の言葉は日本語でも英語でもどちらでも… 読 む 散歩して迷子になる 18 一九五三年からの日本語 一九四四年の秋深くに、僕は東京から山口県の岩国へ疎開した。数年後には広島県の呉へ移り、一九五三年の… 読 む 散歩して迷子になる 17 ふたつの日本、ふたつの言葉 幼い僕が物心ついた時期は、太平洋戦争での日本の大敗戦と重なっている。僕というひとりの人の戦後史を、… 読 む 散歩して迷子になる 16 なぜ買うのか、それが問題だ 太平洋戦争で大敗戦を喫したあとの戦後の日本で、僕の父親はGHQ民生局の職員として、占領アメリカ軍の… 読 む 散歩して迷子になる 15 桜が咲いた、百冊買った 今年の四月号のこの連載で、リプレーの『信じようと信じまいと』というシリーズについて書いた。さまざま… 読 む 散歩して迷子になる 14 百円ずつ買っていくアメリカの物語 二〇〇八年の夏からその年の終わりまでのあいだに手に入れたペイパーバックが、いまこの文章を書いている… 読 む 散歩して迷子になる 13 百円から無料へ、そして二千円へ戻る 二〇〇八年の後半に主として神保町で買ったペイパーバックが、この文章を書いているデスクの周囲に、いま… 読 む 散歩して迷子になる 12 半年分の収穫に囲まれて思うこと 神保町にいまもあるその店の名前は、子供の頃から知っていた。東京で外国の本を売っている店として、まる… 読 む 散歩して迷子になる 11 一冊百円という値段の幸せな正解 十二月初め、雨の降る気温の低い日の午後、東京・吉祥寺の古書店でアメリカの本を六冊、僕は買った。その… 読 む 散歩して迷子になる 10 地下鉄から交差点へ出た夏の午後 二〇〇八年の夏から秋にかけて、合計で二百冊を越えるペイパーバックを僕は神保町で買った。七月から十月… 読 む 散歩して迷子になる 9 ペイパーバックに惹かれる理由 十三歳の頃からアメリカのペイパーバックを買い始めた僕は、いまでも買い続けている。半世紀を越えてペイ… 読 む 散歩して迷子になる 8 良き刺激は大いにかさばる 太平洋戦争に日本が大敗戦した年の冬には、当時の僕がいた岩国の祖父の家には、アメリカのペイパーバック… 読 む 散歩して迷子になる 7 こうして始まった神保町の日々 一九六一年の神保町に、洋書だけを扱う露店がまだ二軒あったことは、その頃の東京についていろいろと思い… 読 む 散歩して迷子になる 6 神保町に最後の露店が二軒あった頃 すでに書いたかと思うが、僕の基本は東京の坊やだ。それ以外のなにものでもない、とつくづく思う。坊やと… 読 む 6 7 8 9