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書評

エドワード・ホッパーの場所で過ごす

ゲイル・リーヴィンの『ホッパーの場所』は、エドワード・ホッパーの描いた絵に、現実の場所や建物の写真が添えてあり、見比べていると興味はつきない。写真は現実そのままでつまらないからこそ、そこから一転して、ホッパーが、目の前にあるその現実といかに関係を結んだかが、残っている絵を通して様々に推測出来るところに、その面白さの中心がある。

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『なぜ写真集が好きか』太田出版 一九九五年
『本についての、僕の本』新潮社 一九八八年所収(「エドワード・ホッパーの場所で楽しく過ごす三時間」)

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