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片岡義男.com 全著作電子化計画

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書評

独特の視点から贈り出された文芸書評の数々。多くの編集者が片岡義男に紹介文を依頼したのかが分かるだろう

作品一覧

公開作品 133

「ザ・ネーム・オヴ・ザ・ゲーム・イズ・デス」②

「ザ・ネーム・オヴ・ザ・ゲーム・イズ・デス」②

『ザ・ネーム・オヴ・ザ・ゲーム・イズ・デス』と、片仮名をいくつも続けて書くのはつらいので、意をとった…

「ザ・ネーム・オヴ・ザ・ゲーム・イズ・デス」

「ザ・ネーム・オヴ・ザ・ゲーム・イズ・デス」

 昨年のいつだったか、『コロラド・キッド』というミステリーのペーパーバックを買った。作者はスティーヴ…

「イン・コールド・ブラッド」

「イン・コールド・ブラッド」

トゥルーマン・カポーティに関して僕は晩生(おくて)だった。二十歳のときに『ア・クリスマス・メモリー』…

「グレーテスト・ヒッツ」

「グレーテスト・ヒッツ」

 昨年の夏、真夏日の夕方、僕はひとりで新宿を歩いていた。新宿駅の南口から道を渡り、サザン・デッキとか…

「フラッグス オブ アワファーザーズ」

「フラッグス オブ アワファーザーズ」

 日本軍の守備隊が守る硫黄島を奪取するため、グリーン・ビーチと自ら名づけた海岸にアメリカの海兵隊が上…

「ベイト・アンド・スイッチ」

「ベイト・アンド・スイッチ」

 この連載の第三回目で、バーバラ・エイレンライキの『ニッケル・アンド・ダイムド』というノン・フィクシ…

「フオー・ラブ・オブ・ザ・ゲーム」

「フオー・ラブ・オブ・ザ・ゲーム」

 マイケル・シャアーラのこの小説の書評がかつて『ロサンジェルス・タイムズ』に掲載された。その書評のな…

「リーヴィング・ホーム」

「リーヴィング・ホーム」

 タイトルのリーヴィング・ホームは、直訳的な理解だと、家を去る、という意味だが、このアニタ・ブルック…

「ワンス・アポナ・タウン」

「ワンス・アポナ・タウン」

『ワンス・アポナ・タウン』というノン・フィクションは、二〇〇二年に刊行されたボブ・グリーンの作品だ。…

「ファン」

「ファン」

 ニューイングランドの小さな町に住んでそこを根拠地点とし、近隣一帯を自分の営業担当範囲に持って、ナイ…

「ヨコタ・オフィサーズ・クラブ」

「ヨコタ・オフィサーズ・クラブ」

 アメリカの軍事力を、攻撃力のきわめて高い数多くの基地という、もっとも端的なかたちで国内に持ちながら…

「ニッケル・アンド・ダイムド」

「ニッケル・アンド・ダイムド」

 題名のなかにある「ニッケル・アンド・ダイム」という言葉は、文字どおりには五セントそして十セントの硬…

「アンコモン・プレイセズ ザ・コンプリート・ワークス」

「アンコモン・プレイセズ ザ・コンプリート・ワークス」

 スティーヴン・ショアというアメリカの写真家について僕が初めて知ったのは、一九八二年版の『アンコモン…

蒼くはない時にむかって

蒼くはない時にむかって

『百恵』というタイトルの大きな写真集を、友人がただでくれた。この写真集について、みじかい文章を書いて…

あらゆる自然に背をむけ、人工の二次元を人は言葉だけで生きていく

あらゆる自然に背をむけ、人工の二次元を人は言葉だけで生きていく

 おなじ日の午後、僕たちは町のはずれのコーヒー・ショップにいた。奥行きのあるその店のいちばん奥まで入…

ヴァーガス・ガールという、架空の女性たち

ヴァーガス・ガールという、架空の女性たち

 ヴァーガス・ガールという、架空の美しい女性について書くことにしよう。  ヴァーガスは、VARGA…

スーザンが育った時代

スーザンが育った時代

1  南ダコタ、ネブラスカ、アイオワ、イリノイと続くコーン・ベルトのまんなかに、アイオワ州がある。…

ロミオはジュリエットに誠実に。そして誰もが、それぞれの夏を越えていく

ロミオはジュリエットに誠実に。そして誰もが、それぞれの夏を越えていく

 彼女との待ち合わせの町に、僕は午前中に到着した。ホテルに、彼女から電話がかかってきた。待ち合わせ場…

せっかく季節が夏なのだから、タイトルに夏のある小説を読んでみよう、と僕は思った

せっかく季節が夏なのだから、タイトルに夏のある小説を読んでみよう、と僕は思った

 ある年の夏、僕はふと妙なことを思いついた。せっかく季節が夏なのだから、タイトルに夏という言葉が使っ…

LAでは笑うしかない、というLA的な態度

LAでは笑うしかない、というLA的な態度

『アウトレイジャス LA』というタイトルの写真集におさめてある百点のカラー写真を、ひとつひとつ、じっ…

モノクロームはニューヨークの実力

モノクロームはニューヨークの実力

 アンドリアス・フェイニンガーが自ら編集した写真集『一九四〇年代のニューヨーク』は、ぼくにとっては一…

夏だ。トンボが飛んでいく。十字架はついに地上から解き放たれる

夏だ。トンボが飛んでいく。十字架はついに地上から解き放たれる

『ワン・サマー・ラヴ』〔One Summer Love(1976),N.Richard Nash,B…

紙のプールで泳ぐ

紙のプールで泳ぐ

 プールというものは、普通、そのなかに満たしてある水のなかで泳ぐためにある。プールで泳ぐといろんなふ…

少年の頃、写真家は、夏の日を見ていた

少年の頃、写真家は、夏の日を見ていた

 ジョエル・マイエロヴィッツの新しい写真集を手に入れた。『夏の日』というタイトルの写真集だ。『夏の日…

一九五一年のアメリカの小説

一九五一年のアメリカの小説

 ある雨の日の夕方、ぼくは都心のホテルにいた。ホテルを出るとき、一階のロビーの奥にあるブック・ショッ…