作品一覧 公開作品 2279 84 85 86 87 陽が射してきた|アビーロードのB面 彼女がいま自分のものとして乗っている自動車は、叔母から引き継いだものだ。叔母は昨年の春に自動車の運… 読 む トリップ・カウンター・ブルースだってよ 1 エンジンをかけるため、路面が硬くて平坦なところへ、バイクを押し出していく。サイドスタンドをあ… 読 む 僕が一度だけ見たUFO 僕はこれまでに一度だけUFOを見ている。あれはUFOだった、としか言いようのない体験なので、僕はU… 読 む 大陸のエネルギーと大海原のエネルギー 北アメリカの太平洋岸のハイウェイを自動車で走っていると、走っているあいだずっと、巨大な海の存在を身… 読 む 太平洋の海底地図を見ながら 朝のうちは、薄曇りだった。午後二時をすぎて、空をおおっている雲の色が、いちだんと濃くなってきた。 … 読 む 1月12日 父のシャツ 幼年期を終って少年期へ入っていこうとしていたころのぼくにとって、いつも身近にありながら解明不可能な… 読 む 上を向いてスキヤキ イギリスのパイというレーベルのレコード会社のヘッドが、商用で一九六二年の東京を訪れた。そのときちょ… 読 む 虚構のなかを生きる 写真機を持って東京のあちこちを歩いているとき、僕は歩くことと考えることしかしていない。だからそのと… 読 む 写真を撮っておけばよかった 過去は巨大な教訓だ。偉大な反省材料だ。教訓も反省も、僕の過去のなかにすら、おそらく無数に存在している… 読 む 雨の京都で下書きをする 久しぶりに万年筆を買った。 僕との相性の良さを中心に、いくつかの条件をもっとも高いところで満た… 読 む 美しい謎の霧子はどこへ消えたのか 霧子は完璧だった。彼女自身にとって、そして彼女の相手となる人にとっても、まったく負担にならない性質… 読 む ジン・ボ・チョへの道 都営新宿線の地下鉄で新宿から神保町まで、二百十円でいくことが出来る。三百八十円というようなときがく… 読 む 雨の夜のドライ・ジン ドライ・ジンを飲んだのがいけなかった。しかも、夜中の二時だ。こんな時間まで起きていることは、ぼくの… 読 む 風に吹かれて謎になる 僕はジョルジョ・デ・キリコの絵がたいへんに好きだ。彼の人物画や静物画にはほとんどなにも感じないけれ… 読 む 雨と霧と雲と 彼は一年にすくなくとも一度は、オートバイで雨のなかを走り、ずぶ濡れになりたいと感じていて、ほとんど… 読 む 江戸時代に英語の人となる 戦後の日本は世界各国から原材料を買い、国内で製品を作り、それを世界に売った。しかし世界のどことも、… 読 む ハイウエイのかたわらに立つ、巨大なドーナツや恐竜 世界最大のマカロニ、と呼ばれている建造物のことを、アメリカの友人から聞かされたのを僕はいま思い出し… 読 む 雨の午後、コーヒー・ショップで 雨の午後、コーヒー・ショップで いまは雨の日の午後だ。五月の終りちかい。春のおしまいなのだろ… 読 む より良き日本語の人 日本の最たるものはなにかと訊かれたなら、それは日本語です、という答えしかない。日本を日本らしさに満… 読 む 流域は文明の発祥の地 二〇〇四年二月三日(*日付については、「まえがき」参照) チグリス・ユーフラテスと片仮名書きされ… 読 む 広島の真珠 半年だけと期間を区切って、日本のTV各局のニュース番組を録画で可能なかぎり見た、という体験を僕は持… 読 む 日米関係は四文字熟語か 二〇〇三年十二月十五日(*日付については、「まえがき」参照) 一九四五年八月二十八日。日本を占領… 読 む 故郷へ帰りたい 故郷へ帰りたい 高速道路にあがると、都会の匂いがいっそう強く全身に感じられた。 初夏の快晴… 読 む 11月2日 六〇年代 一九六〇年代はじめのぼくの身辺には、アメリカ人の友人たちがいつも何人もいた。主としてジャーナリスト… 読 む 1月20日 私の学校 小学校から高等学校まで、学校の教室におけるぼくの席は、いつもいちばんうしろだった。しかも、窓ぎわだ… 読 む 84 85 86 87