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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2289

誰もがリアリズムの外で

誰もがリアリズムの外で

二〇〇三年十二月三十日(*日付については、「まえがき」参照)  二〇〇三年十二月九日、イラクへ自衛…

8月25日 噴水

8月25日 噴水

 真夏の、美しい快晴の日だった。まっ青な空から、午後の強い陽ざしが、広場に降り注いでいた。ぼくは、広…

8月12日 避暑地

8月12日 避暑地

 真夏の、たいへんに暑い日曜日の午後、ひとりで都心の部屋にいた。暑い、暑い、と言っていたら、女性の友…

その光を僕も見た

その光を僕も見た

 広島に原爆を投下したアメリカ軍の爆撃機の副操縦士は、その任務に関して、原爆投下を中心に十一ページに…

自分の意味が消えるとき

自分の意味が消えるとき

 空を眺めることをなぜ僕が好いているか、その理由をひと言で表現するなら、空を見るとそのたびに、自分と…

小さな島にいると自分がよくわかる、という話

小さな島にいると自分がよくわかる、という話

 ぼくにとっての小さな島の魅力は、「南」とか「夏」とかの魅力と、不可分に一体となっている。ぼくが大好…

空という偉大な絵画

空という偉大な絵画

 空のドラマは、すさまじい。とうてい、かなわない。空は、時間と空間の、とてつもない量での具現だ。僕な…

今日は海岸で雲を見る

今日は海岸で雲を見る

 目が覚めてベッドを出る。窓を開く。外を見る。そのとたん、よし、今日は雲を見よう、と決定する日が、ひ…

「抵抗勢力」と「バブルの崩壊」

「抵抗勢力」と「バブルの崩壊」

 言葉だけはいたるところで盛んに飛び交い、したがって多くの人たちが使うから自分も使い、使っているうち…

五つの夏の物語

五つの夏の物語

1  常夏、という種類の夏がある。一年をとおして季節はひとつ、そしてそれは夏。毎日、目が覚めるたび…

『オール・マイ・ラヴィング』のシングル盤

『オール・マイ・ラヴィング』のシングル盤

 おもに仕事の打ち合わせの場所として、その頃の僕は、その小さな喫茶店を毎日のように利用していた。ある…

猫のことを書くなら

猫のことを書くなら

 人から聞いた猫の話を書いておこう。それほど遠くはない過去の、ある日ある時、その人は仕事で訪れた町の…

大統領命令と日本

大統領命令と日本

 アメリカの大統領はミスタ・プレジデントであると同時に、コマンダー・イン・チーフでもある。コマンダー…

庶民の不安はどこから

庶民の不安はどこから

 庶民、という言葉に別の言葉がつき添うものの言い方に、どのようなものがあるか。名もなき庶民、というの…

遙かなる同時代

遙かなる同時代

 近所に住んでいたからおたがいにずっと以前から知っていて、僕のことをヨシオちゃんと呼んでいた年上の美…

身を守ってくれる日本語

身を守ってくれる日本語

 昭和二十年代から三十年代いっぱい、そして四十年代の後半に入るあたりまでの期間に製作・公開された日本…

僕がもっとも好いている海岸

僕がもっとも好いている海岸

 マウイ島のぜんたいを上空から見ると、人の胸像を横から見たような形をしている。その顎の下あたりにある…

東京の隙間を生きる

東京の隙間を生きる

 東京に生まれた僕は四、五歳くらいまでそこで育った。それから十年近く東京を離れたあと、戻って来てから…

女王陛下|アビーロードのB面

女王陛下|アビーロードのB面

 彼女はその日の午後、郵便局へ行った。オフィスの郵便物を出すためだ。窓口には数人の列が出来ていた。そ…

The End|アビーロードのB面

The End|アビーロードのB面

 彼女と彼は、抱き合っていた。相手の体に深く両腕をまわし合い、顔を接近させていた。そして赤い小ぶりな…

その重荷を背負う|アビーロードのB面

その重荷を背負う|アビーロードのB面

 彼はひとりで町を歩いていた。彼のすぐ前をふたりの男性が歩いていた。彼らは親しい友人どうしのようだっ…

君はなぜ恋しいか

君はなぜ恋しいか

 歌謡曲、あるいは流行歌、どちらでもいいけれど、もの心についてから現在にいたるまで、僕はそれらとどの…

噓と隠蔽の国

噓と隠蔽の国

 この本〔『日本語で生きるとは』1999年〕の冒頭に、「英語で生きる人」と題した部分がある。英語で生…

この国の動きかた

この国の動きかた

 政府が提出していた有事法制関連三法案が、第一五六回国会で成立することが確実になった。五月十四日、小…

ゴールデン・スランバーズ|アビーロードのB面

ゴールデン・スランバーズ|アビーロードのB面

 この激しい降りようは、いったいどうしたことだろうかと、彼女はひとりで思った。叔母さんの家で過ごした…