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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2279

ベティがあんなに走ってる!

ベティがあんなに走ってる!

映画雑誌に記事を書くという約束のもとに、『マイ・ライフ』を試写室で観た。とてもよくできた面白い映画だ…

海岸にて、というタイトルでなにか書いてください

海岸にて、というタイトルでなにか書いてください

 いつもの街で、ふたりは昼すぎに会った。四月十七日、気温の高い、気持ちよく晴れた美しい日だった。海岸…

小さな白い落下傘

小さな白い落下傘

 いまぼくはタンポポの実を見ている。タンポポの実は、透明なアクリルの直方体のなかに閉じこめてある。幅…

植草さんの日記に注釈をつける

植草さんの日記に注釈をつける

『植草甚一スクラップブック』というタイトルで、かつて植草さんの全集が刊行された。一九七〇年代のなかば…

ホノルルのダウンタウン、キングス・ベーカリーから、ハワイアン・スィート・ブレッドをお届けします

ホノルルのダウンタウン、キングス・ベーカリーから、ハワイアン・スィート・ブレッドをお届けします

 ホノルルに、キングス・ベーカリーというパン屋さんがある。パン、ケーキ、クッキー、ドーナツ、パイなど…

渋谷から京橋まで眠る

渋谷から京橋まで眠る

 自宅からバス停留所までものの三分だ。バスで渋谷まで、普通は十五分だ。十分おまけして、二十五分か。そ…

彼の後輪が滑った

彼の後輪が滑った

 オートバイに触発された十四篇の短文集。春の風に散る桜の花びらから、ノートン・コマンドの変速比まで、…

「弱い円が日本の政策である」

「弱い円が日本の政策である」

二〇〇三年十一月十日(*日付については、「まえがき」参照)  円とドルの関係をめぐる記事を新聞から…

なにもなしで始めた

なにもなしで始めた

 ひとり立ちという自立を曲がりなりにも始めたのが、僕の場合は大学を卒業した頃だったとすると、その頃の…

人生は引っ越し荷物

人生は引っ越し荷物

 僕は久しぶりに引っ越しをした。五丁目から二丁目まで、歩いて五分かからない距離の引っ越しだ。五丁目の…

いまも思い出す、あのひと言

いまも思い出す、あのひと言

 僕がまだ二十歳か二十一歳だった年の、もうそれほど寒くはない季節、三月の誕生日が過ぎたばかりの頃のよ…

とてもいい友人どうし

とてもいい友人どうし

 彼と彼女は、そろそろ四十歳に近づく年齢の、同世代の日本人だ。どちらも二十代の後半に結婚し、どちらも…

4月1日 本物

4月1日 本物

 一九六〇年代のなかばに、ホノルルのビショップ博物館で見た昔のハワイのサーフボードは、本物との対面、…

3月20日 写真

3月20日 写真

 今日は日曜日だ。早朝の六時に起きた。明日は朝の六時に起きようときめて、昨夜は早くに寝た。起きたら、…

『彼のオートバイ、彼女の島 2』

『彼のオートバイ、彼女の島 2』

 一九八六年の三月の刊行で、僕は『彼のオートバイ、彼女の島 2』という文庫を、角川文庫に書き下ろして…

読んでから観ても、観てから読んでも、映画は面白い勉強だ

読んでから観ても、観てから読んでも、映画は面白い勉強だ

 話題作として映画になった原作小説のペーパーバック、あるいは、メディア・タイインと称して、映画および…

物語を買いまくる時代

物語を買いまくる時代

 ふと気がつくと、いまの日本の世のなかには能書きがあふれている。さまざまな物に能書きがついている。能…

見られることから始まる

見られることから始まる

 僕はTVを見ない。誰かほかの人がオンにしたTVの画面をふと見るのが、僕にとっての日本のTVのすべて…

考えるとはなになのか

考えるとはなになのか

 頭は生きているうちに使え、という言いかたはいつ頃からあるものなのか。最近はあまり聞かないように思う…

「時代」は「自分」にまかせろ

「時代」は「自分」にまかせろ

 もはや数十年前のことになるけれど、あるときあるところに僕は生まれた。そのときそこに生まれた、と言っ…

自分とはなにか

自分とはなにか

 自分とは、生まれてから現在まで生きてきた、そしていまもこうして生きているこの個体である、という言い…

自分らしさを仕事にする

自分らしさを仕事にする

 なんらかの仕事をし、それに対する報酬を金銭で受け取り、その金銭で自分の生活の全域を維持させていく、…

ひとりのバイク好きの思い入れ集

ひとりのバイク好きの思い入れ集

 一九四六年のホンダAというオートバイからはじまって一九八三年のヤマハXT600Zテネレにいたるまで…

ロードライダー

ロードライダー

 全身で風を切り裂いて走りつつ、これからの行程を彼は考えた。ロード・マップを頭のなかに描いてみた。目…

深夜の地獄めぐり

深夜の地獄めぐり

 深夜の東京の、主として高速道路をオートバイで走りまわることを、彼は地獄めぐりと呼んでいる。なぜ、深…