作品一覧 公開作品 2279 85 86 87 88 ローマ字で書かれた駅名、という謎 『ザ・トーキョー・トランジット・ブック』というタイトルの、 八十四ページの小さな本は、たいへんに感動… 読 む 雨の夜、電話ブースで待っていた 真夜中に電話が鳴った。沖縄が梅雨入りをしたという小さな記事を新聞で読んだ三日後の、雨の夜だった。 … 読 む 旅と小説はどのように関係し合うのか 小説を書き始めてから三十数年が経過している。小説と呼び得るものを何編くらい書いたか、見当がつかない… 読 む ある日ぼくは典型的な山村をながめに新幹線ででかけた 1 いま自分が書こうとしているこの文章とは関係なく、ぼくは、かなり以前から、日本の典型的な農村を… 読 む 戦後日本の転換点 二〇〇四年三月九日(*日付については、「まえがき」参照) 戦後の日本にとっての最大の安全保障は、… 読 む 彼女たちに名前をつけるとき 小説を書く僕にとって気になるのは、登場人物たちに名前をつけることだ。名前を考えずに書きはじめると、… 読 む 昼月の幸福 季節を問わず、午後、まだ明るい時刻、ブルーがすこしだけ淡くなった空をふと見上げてそこに月があると、… 読 む このとおりに過ごした一日 五月なかばのよく晴れた日。高校三年生の僕は、自宅にあったすべての教科書を入れた鞄を持って、ひとりで… 読 む 5月11日 男物のシャツ 春おそいその日曜日は早朝から雨だった。しかし、彼と会う約束のために彼女が町へ出かける昼すぎには、雨… 読 む またたく星が、にじんでこぼれる 五月のはじめにアメリカから友人が日本に来た。ぼくの家に泊まった初日の夜、彼はベッド・ルームのベッド… 読 む アイスクリームには謎がある アイスクリームについて思うと、その思いは過去へと向かっていく。僕がまだ充分に幼くて可愛い坊やだった… 読 む お母ちゃんという人 僕にはお母ちゃんがいない。母親を呼ぶときの言葉は、僕の場合、最初から最後まで、お母さんだった。自分… 読 む タイプライターの追憶 この写真は、僕が愛用しているタイプライターのうちの一台を、真上から撮影したものだ。ごく普通の普及品… 読 む 菖蒲湯そして乾杯 端午の節句には京都にいた。なんの用件も目的もないまま、ただでかけてみたくなってやってきた京都だった… 読 む オードリーの記憶 アメリカの『ヴォーグ』の一九九三年四月号を見ていたら、オードリー・ヘップバーンについての記事があっ… 読 む 第九条 僕が小学校の一年生だったとき、「天皇は日本の国のシンボルです」と、先生が教えてくれた。シンボルとい… 読 む 日本史のなかの最初の国民投票 二〇〇四年一月六日(*日付については、「まえがき」参照) 二〇〇三年十一月の総選挙で使われた自民… 読 む そして国家がなくなった 二〇〇四年三月十五日(*日付については、「まえがき」参照) 一九九一年の湾岸戦争のあと、「国際社… 読 む 手帳のなかのお天気 表紙で計って縦が七十ミリ、横が百五ミリ、そして厚さは十五ミリ。一ページのスペースはこれよりひとまわ… 読 む ノートブックに書きなさい、とツバメが言う 僕はツバメノートも愛用している。百四十八ミリに二百十ミリの二百ページ、三百八十九円というタイプだ。… 読 む デリア・エフロンの二冊の本が描く、アメリカの子供の世界 デリア・エフロンの二冊目が出た。今度のタイトルは『ティーンエイジ・ロマンス』という。アメリカでは一… 読 む リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる まだごく幼い頃のぼくにとって、大き… 読 む 一冊の素晴らしい本を読んだ。そして僕は、地球に別れを告げる旅に出た 忘れもしない一九六八年、僕はレイチェル・カースンの書いた『サイレント・スプリング』(邦訳は新潮文庫… 読 む 道路への関心と小説 『佐多への道』という本を何年かまえに僕は英語で読んだ。アラン・ブースというイギリスの人が、北海道の宗… 読 む アイダホ州のジャガイモ アメリカの北西部、アイダホ州の南部をスネーク河が流れている。東から西へゆるやかなカーブを描いて流れ… 読 む 85 86 87 88