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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2156

恋愛小説のむこう側

恋愛小説のむこう側

 ごく普通のスタイルで小説を書こうとするとき、主人公という役をつとめてくれる女性と男性を、ひとりずつ…

海岸の古びた一軒家で、ソリッドな食事をし煙草を吸わない

海岸の古びた一軒家で、ソリッドな食事をし煙草を吸わない

「サーフィンは単なるアウトドア・スポーツではない。ウェイ・オブ・ライフなのだ」とか「サーフィンはトー…

誰がいちばん初めに波に乗ったのか

誰がいちばん初めに波に乗ったのか

 誰がいちばん初めにサーフィンを考えついて実行したのか、わかっていない。  ちょっとした板っきれを…

一台のオートバイが、ひとりの現代人を不安から救った

一台のオートバイが、ひとりの現代人を不安から救った

『息子と私とオートバイ』を書くための基本的な体験となったオートバイ旅行をしたとき、著者のロバート・パ…

絶望のパートタイム・サーファー

絶望のパートタイム・サーファー

 いまの日本の人たちほど不自然で無理な生きかたをしている人たちは、世界のどこにもいないと言っていい、…

映画とヒット・ソングと、大事な彼女

映画とヒット・ソングと、大事な彼女

 一九五〇年代のことを覚えているかい、とぼくがぼくにきく。覚えているさ、とぼくは答える。覚えているよ…

西陽の当たる家

西陽の当たる家

 僕は西陽の当たる家が好きだ。午後になったら自分の家は西陽を受けとめてほしい。そしていくつかの部屋に…

ストーリーは銀行に預金してある

ストーリーは銀行に預金してある

 ドーナツの店のカウンターで、僕はドーナツを食べながらコーヒーを飲んでいた。隣りにすわった男性が話し…

ドーナツの穴が残っている皿

ドーナツの穴が残っている皿

 僕の記憶が正しければ、僕はこれまでにドーナツの穴を二度、食べたことがある。ドーナツではなく、そのド…

レッドウッドの森から

レッドウッドの森から

1  川に沿ってのぼっていった。透明さの極限をきわめたような、冷たく澄んだ川の水が、きれいな音をた…

地球を照らす太陽光の純粋な原形

地球を照らす太陽光の純粋な原形

 子供の頃から現在にいたるまで、僕はアメリカの雑誌『ナショナル・ジオグラフィック』の愛読者だ。好きな…

ひとりでアイディアをつつきまわす午後

ひとりでアイディアをつつきまわす午後

 冬のはじめ、ある日の午後、僕はひとりで道を歩いていた。歩きながら、僕はいろんなことを考えた。  …

10月14日 手紙

10月14日 手紙

 ぼくのアメリカ人の友人が仕事で日本にやって来て、半年ちかく滞在した。豊島園のちかくの、キャべツ畑の…

二本の映画と一杯のコーヒー

二本の映画と一杯のコーヒー

1  ある秋の日の午後おそく。重い灰色に曇った日だった。夕暮れが近づきつつあり、重い灰色の中には、…

『東京の宿』一九三五年(昭和十年)

『東京の宿』一九三五年(昭和十年)

 昭和十年に公開された日本の娯楽映画を、たとえば向こう三か月のうちに十本ほど映画館で見る、というよう…

青春映画スターとの再会

青春映画スターとの再会

 秋のある日、彼は仕事の一部として、一本の映画を配給会社の試写室で見た。上映がはじまるまえ、配られた…

2月2日 メイン・テーマ

2月2日 メイン・テーマ

 1983年の夏の終りに、ぼくは軽井沢で角川春樹氏と久しぶりに会った。ラジオ番組のための楽しい談話の…

11月1日 演説

11月1日 演説

 1960年の11月に、ジョン・F・ケネディは、共和党の大統領候補であったリチャード・ニクソンを僅差…

『湾岸道路』

『湾岸道路』

 かつて僕に割り振られた角川文庫の背中の色は、赤だった。これを書いているいまから数えて、すでに一年と…

子供のままの自分

子供のままの自分

 僕はじつは子供のままだ。子供の僕とは、五歳くらいから十七、八歳くらいまでの、十年を少しだけ越える期…

爆弾の穴について思う

爆弾の穴について思う

 畑にできていた爆弾の穴について、いま僕は思っている。日本が太平洋戦争に大敗北する前年の春先から、昭…

僕たちのはじめての海

僕たちのはじめての海

 ハワイにいるときの彼は、オアフ島の北側、サンセット・ビーチのすぐかたわらにあった木造二階建ての古い…

ターザンが教えてくれた

ターザンが教えてくれた

 子供のころ、ぼくはほんとうによく遊んだ。年上の少年たちといっしょに、一人前にとびまわって遊べるよう…

ロングボードの宇宙

ロングボードの宇宙

 ロングボードにまたがって、ぼくはいま沖にいる。波をつかまえるために位置をとり、波を待っている。太平…