ABCで苦労する子供たちと、ひらがなで楽をする子供たちただそれだけの十六年あの店でコーヒーを飲みたいお詫び申し上げる人君はいま島へ帰るストーリーは銀行に預金してあるブックストアで待ちあわせ少年とラジオ思い出すのはアメリカ式朝ごはんカーメン・キャヴァレロ秩父がチャイチャイブーだなんて、すごいじゃないかこれがクリスマスの物語あの夜はホワイト・クリスマス服は雄弁な言葉だ。気をつけて着こなそう服を見ればわかる誰がいちばん初めに波に乗ったのかクリスマスと五人の娘たち民主主義は買えなかったドーナツの穴が残っている皿父親と万年筆少年食物誌最終的な課題はぜんたいのスペースだ「不断の努力によって」深まりゆく秋です現実に引きずられる国だから彼らはいまでも半人前が好き紀子が住んでいた家僕の肩書は(お利口)としたいハワイのいなり寿司彼女の部屋の、ジャズのLP映画とヒット・ソングと、大事な彼女四季のひとめぐり人にあらざる人ホノルル・ブックストアへ歩くまでに複眼とはなにかくっきりとした輪郭としての寒い季節一台のオートバイが、ひとりの現代人を不安から救ったひとりでアイディアをつつきまわす午後いきづまりに立ち会ういま、ここにある、自分の場所喫茶店を体が覚える交差点の青信号を待ちながら海岸の古びた一軒家で、ソリッドな食事をし煙草を吸わないいかに生きたら、もっともかっこういいか彼女は彼を愛していたきまぐれ飛行船子供のままの自分国語の勉強は、実はほんとうの社会科の勉強だったという話プラモデルある種の恋人は現場に戻って回想する10月14日 手紙L・L・ビーン社のアウトドアーズ哲学をつくった人ロングボードの宇宙おそすぎたラブレター恋愛小説のむこう側『影の外に出る』まえがき2月2日 メイン・テーマ壁面とマネキンの街を歩くめだかと空と貨物列車道という道をぜんぶ一月一日、消印はモンパルナス青春映画スターとの再会『結婚の生態』一九四一年(昭和十六年)青空とカレーライスそれも姉が教えてくれた自然から遠く離れて創意と工夫との結果による、まったく新しいもの12月31日 1月1日のこと課題人生論日本語で生きるとは日本語は室内用の私的な言葉だ。男と女のとりとめのない会話から始まる、思いがけないこと西陽の当たる家猫が階段で寝ているオートミールの朝食古い雑誌はタイム・マシーンだ、すてないで大事にとっておきたまえ、と誰かがどこかで言っていたコーヒーもう一杯オン・ザ・ロードとはオートバイはぼくの先生十四年まえのペーパーバック絶望のパートタイム・サーファー過去とはつながっていたほうがいいピーナツ・バターで始める朝11月1日 演説長期低迷経済の丸飲み人は誰もが物語のなかを生きる人生に成功したければ、言葉を勉強したまえ地球を照らす太陽光の純粋な原形システム手帳とはなにか対等に開放された関係の物語スター軍曹が降ってくるターザンが教えてくれた爆弾の穴について思うトーストにベーコン・アンド・エッグス、そして紅茶『東京の宿』一九三五年(昭和十年)知らぬ町 雨の一日 冬至なり千四百兆円分の身の危険おいしかった二杯の紅茶二本の映画と一杯のコーヒー男だって子供を生まない発情期少年の興味にこたえて、アメリカのSFがはじまった新品にはとうてい真似のできないこと僕はわき見をしていたい『湾岸道路』結婚する理由がない、と彼女が言う鉛筆を削る楽しさサンフランシスコ湾ブルースジャパニーズ・スタイルを撮ってみましょうこの貧しい街の歌を聴いたかい時間はここでもまっすぐに突っ走った物価とはなにかレッドウッドの森から理想の窓辺にすわるとき最初から絶対に孤独な人たちサラリーマンという人生の成功僕たちのはじめての海正社員という絶滅危惧種祖父のポケット・ナイフ風と紅茶の一日女性たちがニューヨークへ消えていく町にまだレコード店があった頃 検 索 評論・エッセイ
作品一覧 公開作品 2270 87 88 89 90 彼女の部屋の、ジャズのLP ぼくが彼女にはじめて会ったとき、ぼくはまだ少年であり、彼女は五歳年上の大人の女性だった。すっきりと… 読 む 女性たちがニューヨークへ消えていく ぼくの身辺から、女性の友人たちが次々に消えていく。十七年まえから現在にいたるまでのあいだに、七人の… 読 む カーメン・キャヴァレロ 一九七四年のたしか春だったと思う、僕はFM局で二時間のラジオ番組のホストのような役を、仕事の一部分… 読 む 青空とカレーライス 日本では「私の青空」として知られている「マイ・ブルー・ヘヴン」という歌は、一九二七年のアメリカに登… 読 む 町にまだレコード店があった頃 町にまだレコード店があった頃、そしてそれらのレコード店でLPをしきりに買っていた頃、僕はときどき歌… 読 む 交差点の青信号を待ちながら 交差点の横断歩道の信号は赤だった。青に変わるのを待つために僕は立ちどまった。歩くために脚を動かして… 読 む 猫が階段で寝ている いつも乗り降りしている私鉄の駅から現在の僕の自宅まで、やや急ぎ足で歩いて三分ほどだ。その三分間の道… 読 む スター軍曹が降ってくる ある日の午後、すずらん通りにある二階の店から、僕はひとりで階段を降りてくる。手ぶらだ。探しているも… 読 む 喫茶店を体が覚える LPが二十枚、ヴィニールの袋に入っている。かかえて持つとかなり重い。僕は中古レコード店を出て来たと… 読 む それも姉が教えてくれた 姉について僕が最初に聞かされたのは、父親からだ。僕はそのとき九歳だった。「カリフォルニアから姉が来… 読 む 壁面とマネキンの街を歩く 「今回はふたりで別々にテーマを持って、おなじ街のなかでともに撮影するというセッションをしました。僕の… 読 む 時間はここでもまっすぐに突っ走った 「今日、秋のよく晴れた日、僕ともうひとりの僕は、都内のJR駅で午前中に待ち合わせをし、ふたりで写真を… 読 む この貧しい街の歌を聴いたかい 「きみが言っているジャパニーズ・スタイルというものが、わかってきたよ。僕が写真を撮るときには、風景に… 読 む ジャパニーズ・スタイルを撮ってみましょう 「アメリカで刊行されていて、日本でも買えるのですが、絵葉書の本というものがあるのです。何枚かの絵葉書… 読 む 彼女は彼を愛していた 彼女は彼を愛していた。彼も、彼女を愛していた。ふたりの関係は、とても素晴らしいものだった。このまま… 読 む 四季のひとめぐり 「今日は記念日なのよ」 彼女が言った。 「そうだね」 彼が答えた。 「自覚してましたか」… 読 む 『結婚の生態』一九四一年(昭和十六年) 「石川達三の小説『結婚の生態』から、良き結婚生活精神の建設を新たな物語に描いて──」という文章が、冒… 読 む 『影の外に出る』まえがき 二〇〇三年の夏が終わろうとする頃から、主として報道をとおして、次のような言葉がこの僕の目や耳にも、… 読 む 思い出すのはアメリカ式朝ごはん 『アメリカン・フード(アメリカの食べもの)は、どんなふうでしょうか、ちょっと見てみましょう』というタ… 読 む ピーナツ・バターで始める朝 ピーナツ・バターとの久しぶりの再会をいま僕は楽しんでいる。10年ぶり以上、15年くらいにはなるかも… 読 む オートミールの朝食 子供のころ、朝食にオートミールをよく食べさせられた。ぼくが子供のころには、日本のどこをさがしてもオ… 読 む 創意と工夫との結果による、まったく新しいもの クエイカー・オーツの、あの帽子をかむった血色のいいおじさんが何人もずらっとそろって、オートミールの… 読 む トーストにベーコン・アンド・エッグス、そして紅茶 トーストにベーコン・アンド・エッグス、オレンジ・ジュースと熱い紅茶、そして日本ではふつうクレソンと… 読 む 少年食物誌 瀬戸内海に面した小さな港から内陸にむかって、一本の川がのびていた。港から入江に入りこみ、山陽本線の… 読 む 自然から遠く離れて 明治時代までの日本人は自然とともにあった。あらゆるかたちの自然を信頼し、必要にして充分に畏れ、自然… 読 む 87 88 89 90