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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2227

いつもなにか書いていた人

いつもなにか書いていた人

 地下鉄から階段を上がって交差点に出ると、七月なかば、暑い快晴の日の午後だった。僕は交差点を渡ってい…

写真を撮った午後

写真を撮った午後

片岡義男が、いつもそこで写真を撮っているという「直射光完全開放型写真撮影場」で撮影された、様々なモノ…

トマトにおけるファンタジーという日常

トマトにおけるファンタジーという日常

 トマトの原産地は南アメリカだという。そこからイタリアにもたらされたのは十六世紀のことだった。西暦一…

地獄を見においでよ

地獄を見においでよ

アラン・パーカー監督による1991年日本公開の映画「愛と哀しみの旅路」に使われている、昭和10年に発…

ナポリタンのある街

ナポリタンのある街

 京都の堺町三条にあるイノダコーヒー本店のメニューに、イタリアンという名のパスタ料理が載っている。注…

三軒茶屋のセールと積乱雲

三軒茶屋のセールと積乱雲

今回、掲載されているのは、片岡義男の旧知にして、この連載にも何度も登場している編集者、八巻美恵さんが…

トマトが僕を追いかける

トマトが僕を追いかける

 僕が最初に知ったトマトは、祖父の畑で夏になると実るトマトだった。年によって畑は違っていたという記憶…

ナポリタンのウィンドー・サンプルを探す旅

ナポリタンのウィンドー・サンプルを探す旅

 ずっと以前にアメリカで食べたステーキをいま思い出している。ステーキそのものではなく、そのかたわらに…

東京で飲むシードル

東京で飲むシードル

片岡義男がフランスから取り寄せたシードルが4品目6製品、そのラベルが撮影されています。それに、コルク…

沈んでいく日本、浮かび上がるナポリタン

沈んでいく日本、浮かび上がるナポリタン

沈んでいく日本、浮かび上がるナポリタン  ここにはかならずあるはずだ、と見当をつけたところに、…

内房線・館山駅に僕がいる

内房線・館山駅に僕がいる

今回紹介されている写真は一点のみ。しかも写真家の佐藤秀明氏が撮ったものです。しかもタイトルからも分か…

ケチャップの瓶を逆さに立てる

ケチャップの瓶を逆さに立てる

もっともアメリカらしい食事のしかたについて、ここでぜひとも書いておきたい。 食事の店で四人がテーブ…

オン・ロード

オン・ロード

 道路は、たしかに、きわめて日常的で陳腐な光景だ。  だが、ひとたびオートバイにまたがって走れば、…

御八つ、お三時、三時ですよ

御八つ、お三時、三時ですよ

 こうしてスパゲッティ・ナポリタンを初めて体験してからの僕が、なにかと言えば店でナポリタンを食べる子…

なんでも好きなものを食べたまえ

なんでも好きなものを食べたまえ

 僕にとっての日本はオキュパイド・ジャパン、つまり占領下の日本だった。一九四五年夏の敗戦からそれは始…

八巻美恵さんと篠原恒木さん

八巻美恵さんと篠原恒木さん

八巻美恵さんと篠原恒木さんという、片岡義男の旧知の編集者二人による、「写真を撮る」という行為が、いか…

かあちゃん、腹へったよう

かあちゃん、腹へったよう

 日本におけるケチャップの運命をたどるとき、立ち寄らずにすませることのできないもののひとつは、チキン…

小麦をどう食べるか

小麦をどう食べるか

 パスタは、小麦をどう食べるかという、人類にほぼ共通の普遍的な課題への、ひとまずの回答だ。小麦を栽培…

さらに届いた三枚の写真

さらに届いた三枚の写真

東京を撮る45『八巻さんから届いた写真』に続いて、今回も編集者八巻美恵さんが小豆島で撮った三枚の写真…

元帥とイタリア風のスパゲッティ

元帥とイタリア風のスパゲッティ

 一九四五年(昭和二十年)八月三十日、日本を占領する連合軍の総司令官、ダグラス・マッカーサー元帥とそ…

八巻美恵さんから届いた写真

八巻美恵さんから届いた写真

「東京を撮る」45回目はタイトル通り、片岡義男の旧知の編集者である八巻美恵さんから送られてきた小豆島…

いかなる理由でナポリタンなのか

いかなる理由でナポリタンなのか

 スパゲッティ、と片仮名で書いた一語がころんと目の前にある状態は、かなりのところまで不思議だ。目にし…

通訳は位置についたか

通訳は位置についたか

 早くも十年は前のことになるかと思うが、G5会議の様子が報道されるのを、僕はアメリカのTVニュースで…

対話をしない人

対話をしない人

 自分専用の固い枠の内側に守られ、そのかぎりにおいて安心して存在していることの出来る自分という人のあ…

ナポリタンをシェアしたくない昭和の子供

ナポリタンをシェアしたくない昭和の子供

 外寸で直径が六十五ミリ、高さはちょうど百ミリのスティール缶だ。プル・リングで開けることができる。二…