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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 1898

近未来を書きませんか

近未来を書きませんか

 八月をあと十日残す、雨のような薄曇りのような日の午後、下北沢の喫茶店で二十代の編集者と会った。コー…

個人的な雑誌 2

個人的な雑誌 2

TVニュースを通した、アメリカ的光景の観察。愛してやまない東京湾岸の風景を中心とした、日本のさまざま…

個人的な雑誌 1

個人的な雑誌 1

雑誌であり、同時に本でもある稀有の試みだ。前半部は片岡義男に対するインタヴュー、という形式が取られ、…

川があり、橋があり、ホテルもあった

川があり、橋があり、ホテルもあった

 僕が十歳だった年、夏の終わりのある日の小さな出来事を、いまでも覚えている。僕宛に葉書が一枚、届いた…

あなたの家の赤い屋根

あなたの家の赤い屋根

 一般常識のテストで正解を取るのは、ひとつに固定された理解のしかたを、自分もまたなぞることだ。ほんと…

純情だったあの頃のリンゴ

純情だったあの頃のリンゴ

 戦後、というと「リンゴの唄」だ。昔の日本人の心のなかで、両者は一本の線で結ばれている。心のなかと言…

去りにし夢、しのぶ面影

去りにし夢、しのぶ面影

〈江利チエミのメモリアル・シリーズ〉というCDが、僕の知るかぎりでは九枚ある。そのなかの『艶歌を歌う…

ワシントン・ハイツの追憶

ワシントン・ハイツの追憶

 一九五〇年代なかばから持っているジャズのLPを必要があって見直していたら、ラルフ・フラナガンのLP…

日本語の発想による英語

日本語の発想による英語

 日本語から英語へ単純に置き換えることの出来ないものの極小例は、「の」は「オヴ」、「から」は「フラム…

『日米会話手帳』という英語

『日米会話手帳』という英語

『日米会話手帳』という出版物について僕が初めて知ったのは、いつのことだっただろう。二十代の前半ではな…

拡大にまきこまれた

拡大にまきこまれた

 水田稲作の村落から始まった、あくまでも個々の現実に則してものごとを考え解決していくという方針は、外…

リゾートの島で二十一世紀最大の課題を知る

リゾートの島で二十一世紀最大の課題を知る

 遠い南の海に浮かぶ小さなリゾートの島というものは、僕にとってはたいへんに不思議で奇妙なものだ。これ…

8月15日 誕生日

8月15日 誕生日

 かつて三津子さんという女性がいた。いまでもどこかで美しく元気にしているはずだ。この三津子さんが二十…

『ニューヨーカー』の表紙に描かれた、ある年の夏

『ニューヨーカー』の表紙に描かれた、ある年の夏

 一九八六年の夏、僕が新聞であの写真を見たのは、八月十一日だった。海水浴場として昔からよく知られてい…

平和の記念写真

平和の記念写真

平和の記念写真  このふたつの光景それぞれに、心惹かれるものがあった。だからこそ僕はそれらを写…

袋小路の居心地

袋小路の居心地

二〇〇三年十二月八日(*日付については、「まえがき」参照)  十一月二十七日、陸自の調査団の一…

自分探しと日本の不況

自分探しと日本の不況

 いまの日本は消費不況のなかにあるという。物が売れないのだ。なにがどのくらい売れれば気がすむのか、と…

会社員が老いていく国

会社員が老いていく国

 僕に思い出すことの出来る範囲で、キー・ワードをひとつだけつまみ出すなら、それはロマンス・グレーとい…

競争の時代とはなにか

競争の時代とはなにか

競争の時代とはなにか 二〇〇三年十一月二十六日(*日付については、「まえがき」参照)  ある日…

団塊の世代という戦後日本

団塊の世代という戦後日本

「あと数年で団塊の世代が日本の会社世界の現場を去っていく。いまも企業に根強く残る男社会と、それにつき…

「がんばる」とは、なにだったか

「がんばる」とは、なにだったか

「がんばれ」「がんばって」と、いろんな人から自分は言われる。外部から届いて来るこの言葉を、自分という…

海から見る自分の居場所

海から見る自分の居場所

 瀬戸内の海からその港へ入っていくとき、視界に広がる景色というものを、現在の地図を見ながら僕は思い描…

アイランド・バウンド

アイランド・バウンド

 その島は、上空から見ると、ジェリー・ビーンズのようなかたちをしている。太目になりかけた三日月の、上…

イースト・サイドの、暑い日の午後の消火栓

イースト・サイドの、暑い日の午後の消火栓

 それほど緊急の用事でもない、という感じでパトロール・カーがくる。歩道に寄ってそのパトロール・カーは…

夏の陽ざしとモノクロームの街

夏の陽ざしとモノクロームの街

夏の陽ざしとモノクロームの街  白と黒、そしてその中間にある無限階調、つまりさまざまな灰色だけ…