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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2261

大瀧詠一追悼 僕があたえられた役割、書くということ 成瀬巳喜男をめぐる 第四回

大瀧詠一追悼 僕があたえられた役割、書くということ 成瀬巳喜男をめぐる 第四回

 ゆきこは辻という名前なのだと、ようやく僕は発見した。旅館の女性従業員が、ゆきこに呼びかけるとき、辻…

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男をめぐる 第三回

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男をめぐる 第三回

 平日の朝、ハルオは登校していく。彼以外にも子供たちが何人か歩いている。学校に向かっているのだ。そし…

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男をめぐる 第二回

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男をめぐる 第二回

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男をめぐる 第二回 『銀座…

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男『銀座化粧』を介して

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男『銀座化粧』を介して

 僕と大瀧詠一さんは三十年前に初めて会った。当時のFM各局でオン・エアされていた週に一度の二時間番組…

真珠湾をバックに『トラ・トラ・トラ』を観た夜

真珠湾をバックに『トラ・トラ・トラ』を観た夜

 南海の島の、星の多い夜空にむかって、横長の四角形に、どことなく荒涼たるさびしい雰囲気をたたえて、ス…

トミー・フラナガンのヴェルヴェット・ムーン

トミー・フラナガンのヴェルヴェット・ムーン

 5月のゴールデン・ウィークがはじまる前の日に、友人が遊びに来た。友人は、オートバイで、やってきた。…

つもる話とふたり連れ

つもる話とふたり連れ

 待ち合わせの場所は、ホテルのバーだった。ずいぶん以前に何度かたてつづけに来たきり、この数年、一度も…

彼女の部屋に文庫本

彼女の部屋に文庫本

 都電の停留所ちかくのビリヤードで昼すぎからずっとロテーションをやりつづける。やがて、夕暮れどきがく…

ウエイトレスに惚れて以後

ウエイトレスに惚れて以後

『恋におちて』というアメリカ映画のなかに、次のようなシークエンスがあった。  主人公を演じるロバー…

脚を見る人

脚を見る人

 べつに仮名にする必要もないのだが、とりあえずたとえば田中三郎とでもしておこうか。この田中三郎とぼく…

エキストラ

エキストラ

片岡義男が「人生全般にかかわるガイディング・ライト」とも呼ぶ、写真家の佐藤秀明さん。小学校5年生の時…

雨の日のカフェにて

雨の日のカフェにて

アメリカ・ネヴァダとの州境近くにあるカリフォルニアの町、ニードルズ。若き日の片岡義男の父親が過ごした…

ヨーロッパの文房具の機能や造形のなかに

ヨーロッパの文房具の機能や造形のなかに

ヨーロッパ製の文具は機能面だけでなく色や形もよく考えられており、文具好きはついつい買ってしまうようで…

真夜中にセロリの茎が

真夜中にセロリの茎が

 一九三八年にレス・ブラウンはバンド・オヴ・リナウンという名称のジャズ・バンドを結成した。リナウン(…

数の迷路を旅する

数の迷路を旅する

 久しぶりに国語辞典を買った。新明解国語辞典の革装のもの、そしておなじ新明解国語辞典の、小型版の二冊…

追憶の春、現在の春

追憶の春、現在の春

 三月、四月、そして五月の三か月が、日本の春だという。この春をめぐって、もう何日も前から、僕はさまざ…

知らない町を歩きたい

知らない町を歩きたい

 どこか知らない町を歩きたい、という気持ちが僕のなかにほとんどいつも、かなり強くある。かなり強いから…

コーヒーは俳句を呼ぶのか

コーヒーは俳句を呼ぶのか

 冬の始まりを感じさせる気温の低い日だった。平日の午後五時前の街は、すでにさまざまに明かりの灯る夜だ…

コーヒーに俳句が溶けていく

コーヒーに俳句が溶けていく

 この冬最初の寒気が日本列島に流れ込んでいるという日の夜、三人で寿司を食べた。いつもの私鉄沿線のほど…

「スキヤキ」の次は「スシ」だった

「スキヤキ」の次は「スシ」だった

 一九六一年の日本で「上を向いて歩こう」という歌がヒットした。日本人全員と言っていいほどに多くの人た…

かき氷は食べましたか

かき氷は食べましたか

 待ち合わせのカフェに彼はすでに来ていた。大きな楕円形のテーブルの一角で椅子にすわって脚を組み、小さ…

旅は日曜日に始まる

旅は日曜日に始まる

 仕事でときたま会う三十代の男性から、つい先日、「ゲッスイキンのことを英語でなんと言うのですか」と訊…

旅先にうまい水あり

旅先にうまい水あり

「旅先にうまい水あり」というフレーズは、友人からもらったものだ。このタイトルでなにか書いてみろと言っ…

湯麺がひとつ本棚にある

湯麺がひとつ本棚にある

 南口にくらべると北口の商店街は静かだ。歩いている人の数が少ないし、若い人たちをまったくと言っていい…

東京はなにの都か

東京はなにの都か

 水の都はヴェニスだ。映画の都はハリウッド、そして花の都はパリだ。この場合の花とは、土から生えて咲い…