作品一覧 公開作品 1912 61 62 63 64 6月1日 ポンティアック ほんのすこしだけ昔の、あるいは大いに昔の、アメリカの自動車についてあれこれ考えていたら、懐かしい名… 読 む 道路の小説を書きたい ぼくは日本の地形と気候が好きだ。地形も気候も、ともに独特であり、このふたつが重なりあった日本は、興… 読 む マグリットの絵のように 梅雨(つゆ)が近い。しかし今日は晴れていた。海と海岸の上に青い空が広がり、夏のような陽ざしが満ちて… 読 む ぼくはなぜブローティガンをいちどにぜんぶ読まないか 丹後半島で白い灯台を見たあと汽車を乗りつぎ、最終的には新幹線で東京へ帰ってきた。 6月の東京は… 読 む 渋谷の横町を、植草さんのとおりに歩く 植草(うえくさ)さんの全集『植草甚一スクラップブック』には、毎回、月報がついていた。その月報には、… 読 む テキーラの陽が昇る 会議は二時間、続いた。十五分の休憩があり、会議は再開された。それから一時間が経過していた。さらに一… 読 む 荒野の風はサンドペーパー 早朝から、かんかん照りだった。 ついになにかが巨大に狂ったのではないかと誰もが思うような、まっ… 読 む ロッキング・チェア アメリカの中西部、人口が一〇〇〇名に満たない小さな田舎町の町はずれに、その家はあった。大平原地帯の… 読 む ほろりと泣いて正解 もう何年かまえのことになるが、季節はちょうどいまごろだった。 よく晴れた明るい日の夕方、ぼくは… 読 む 『スローなブギにしてくれ』 角川文庫から出た僕の作品の、最初から数えて四作めに、『スローなブギにしてくれ』というのがある。一九… 読 む 『彼のオートバイ、彼女の島』 これが文庫本になったのは一九八〇年のことだ。それ以前に単行本で出ていた時期が、三年はあったのではな… 読 む 『ときには星の下で眠る』 一九八〇年までさかのぼると、『ときには星の下で眠る』という、中編よりやや分量の多い小説がある。高校… 読 む 『幸せは白いTシャツ』 一九九四年の夏に出た『狙撃者がいる』が、いまのところ僕にとってもっとも新しい角川文庫だ。そこから『… 読 む 『メイン・テーマ3』 『桔梗が咲いた』よりも前、一九八六年の一月に、『メイン・テーマ3』という小説が、おなじく書き下ろしと… 読 む 『桔梗が咲いた』 オートバイを探して自分の書いた角川文庫をさらに過去に向けてさかのぼると、一九八六年の十一月に刊行さ… 読 む 『長距離ライダーの憂鬱』 この『雨降り花』*が編中編として出て来る『波と風のグッド・ニュース』は、今年つまり一九九五年の四月… 読 む 『江戸でシャンペイン』 僕がこの文章を書いているいまは、一九九五年の十二月だ。ついでに日付と時間を書いておこう。十五日の午… 読 む 母の三原則 あなたのお母さんに関してもっとも印象に残っていることはなにですかと、ごく最近、人に訊かれた。尋問の… 読 む ギアを8段に落とし、町の少年たちの野球を双眼鏡で見ながら西へ エア・コンディショナーによってととのえられた機械じかけの空気が、トラックの運転室に満ちていた。 … 読 む ウディ・アレンについて、僕のコメント 『ウオッカの広告』『ヴェーガス』『二度めの結婚』『誘拐されて』『不幸せな子供の頃』『エッグス・ベネデ… 読 む ノートブック 五月はじめのタヒチ。快晴の一日がほぼ終わり、太陽が海に沈む時間がはじまろうとしていた。 ホテル… 読 む アイスキャンディ アイスキャンディを最初に食べたのはいつだったか。日本という失敗国家が冒した完膚なきまでの大敗戦とい… 読 む マヨネーズが変わった日 ナンシー梅木は本名を梅木美代志といい、一九二九年に小樽で生まれた人だ。占領米軍とのつながりを持った… 読 む 風をかっさらうようにして、チョッパーがハイウエイをまっすぐに飛んでいく。よく冷えたバドワイザーが手近にある アメリカのチョッパー乗りたちのための専門誌『イージーライダーズ』が、いまでも健在だ。創刊されてすで… 読 む 生まれてはじめての旅 ぼくは東京生まれだが、子供の頃の十年ほどを、山口県の岩国(いわくに)、そして広島県の呉(くれ)で、… 読 む 61 62 63 64