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評論・エッセイ

こんな写真も撮るのです

東京を撮る 62

今回の「東京を撮る」の片岡義男撮影による写真は、「紙」であるという共通点があります。まずはクレール・フォンティーヌのノートブック。なんと1951年からあるノートの写真です。続いて箱入りの輪ゴム、丸いティーバッグが入っている紅茶の紙箱、前にも登場したひしゃげた紙箱の再撮影、速記者が使うノートパッド、ウォーカーのショートブレッドの空箱と並びます。紙箱の被写体としての可能性、ノートとの京都旅行への可能性。最後に、八巻美恵さんによる「こんな写真も撮るのです」という写真と対をなすように、いつもの写真を撮る片岡義男が浮かび上がります。

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