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評論

「弱い円が日本の政策である」

─2003年11月10日*─
 円とドルの関係をめぐる記事を新聞から切り抜いておくと、ひと月もするとそれはたいへんな量になる。こんなに情報があると収拾がつかなくなるのではないかと思うほどの量だ。円高とドル安の推移が、日々刻々と言っていい詳しさで報道してある。推移の周辺や背景に関しては、似たような解説が何度も繰り返されている、というのが僕の感想だ。これだけ報道されているからには、円高への動きは日本にとって重要な問題なのだということは僕にすら伝わってくる。まずどこよりも先に円高は輸出関連大企業にとっての、最重要関心事のひとつ…

底本:『影の外に出る──日本、アメリカ、戦後の分岐点』NHKブックス 2004年

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