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評論

そして国家がなくなった

二〇〇四年三月十五日*本文末「まえがき」参照
 一九九一年の湾岸戦争のあと、「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」というものが、日本で政治家たちによって作られた。そしてここから出てきたのが、日本は普通の国になるべきだ、という論だった。普通の国とは、アメリカに守ってもらうという依存から抜け出し、アジアの安全保障に関して日本はこう考える、これが出来るという積極的な参加をする国、というほどの意味だ。そのような参加が出来ていない、という自覚から出てくる論であることは、言うまでもない。この普通の国・論の土台は、憲法第九条…

底本:『影の外に出る──日本、アメリカ、戦後の分岐点』NHKブックス 2004年

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