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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2270

作家とはなにか

作家とはなにか

 日本の書き手によって小説が書かれるとき、ごく一般的に言って、舞台は日本そして時はいまとなる。過去を…

『蛇の目でお迎え』はこう作られた

『蛇の目でお迎え』はこう作られた

「メイキングを書いてみようか」。作家・片岡義男のひと言からうまれた書き下ろし「『蛇の目でお迎え』はこ…

縦書きか横書きか

縦書きか横書きか

 メモや下書きを書くとき、僕は横書きしている。いつ頃からそうだったのか、もはや自分にもわからないほど…

主体でも客体でもなく

主体でも客体でもなく

 鎖国という制度を終わりにして開国したとき、日本は西欧から技術としての科学を受け入れ、科学の精神のほ…

東京で電車に乗ると、なにが見えますか

東京で電車に乗ると、なにが見えますか

 結婚式場の広告ポスターを、僕は以前から興味を持って観察している。東京だと、結婚式場の広告ポスターは…

ガールたちの戦後史

ガールたちの戦後史

 ガールという言葉は、それ単独では、日本語として定着していない。日本におけるガールの始まりはモダン・…

一九五七年の春をさまよう

一九五七年の春をさまよう

 知らない町を歩いていたら古書店があった。入ってみた。古書と呼び得る本と最近の本とが、半半にある店だ…

簾と提灯のグラフィックス

簾と提灯のグラフィックス

簾と提灯のグラフィックス  この写真にある光景は、僕にとってはグラフィックス以外のなにものでもない…

身のうえ話 その1

身のうえ話 その1

 小学校に入学する日、つまり入学式の日、ぼくは生まれてはじめて、学校の校舎というものを見た。  木…

書き順と習字

書き順と習字

 僕が小学校に入る日が近づいてきていた頃について、いまの僕は思い出そうとしている。かなり昔のことだ。…

東京の情緒

東京の情緒

東京の情緒  大卒で会社に入り、そのまま従来どおりの定年まで会社勤めをまっとうしたとして、人生…

察し合いはいかに変形したか

察し合いはいかに変形したか

 思いやり、という言葉が日本で死語になる日が来るだろうか、と僕は自問する。思いやりという言葉はとっく…

なにも言わない人

なにも言わない人

 戦後の日本人にとって、人生とは会社に勤めることだったようだ。なんらかの会社組織に雇用されてそこに所…

性悪説でいこうか

性悪説でいこうか

 監視カメラの設置される場所が急速に増えている。集合住宅のエレヴェーターとその周辺、商店街や歓楽街の…

四歳の子供がそれを見た

四歳の子供がそれを見た

四歳の子供がそれを見た  二〇〇二年のひときわ暑かった夏に、この光景を、僕は写真に撮った。さか…

なにもしなかった4年間

なにもしなかった4年間

 高等学校の三年生という状態が終わりに近づくにつれて、卒業出来るのかどうかの問題が、僕の前に立ちあら…

それを環境と呼ぶか

それを環境と呼ぶか

それを環境と呼ぶか  個性や自分らしさなどは、自分はこれではなくあれを買ったという軽度の、ある…

「と思います」をめぐって

「と思います」をめぐって

「私は作家になりたいと思います」という言いかたのなかにある、「と思います」の部分は、少しは日本語がわ…

過去と未来から切り離されて

過去と未来から切り離されて

 自分、という人にとって、いちばん楽なありかたは、どのようなありかただろうか。自分、という人は、この…

いつかどこかで

いつかどこかで

いつかどこかで  あるひとつの光景を目にして、これとおなじ光景をいつかどこかで見たことがある、…

いま高校生なら僕は中退する

いま高校生なら僕は中退する

 一九九七年の日本で、全国の公私立高校から中退した少年少女の数は、十一万一千四百九十一人だったという…

太陽の直射光と簾の相性

太陽の直射光と簾の相性

太陽の直射光と簾の相性  東京の光景に写真機を向けて、数万回はシャッターを切ったことの成果のひ…

写真の学校に学んだなら

写真の学校に学んだなら

写真の学校に学んだなら 「東京ディズニーランドからもっとも遠い景色を撮って提出しなさい」という…

ただひとり東京と向き合う

ただひとり東京と向き合う

ただひとり東京と向き合う  どちらの光景のなかにもブロック塀がある。ブロック塀とそれに沿った道…

忘れがたき故郷

忘れがたき故郷

 こきょうと平仮名で入力し、変換する。故郷、という漢字が画面に出る。ふるさと、と入力して変換すると、…