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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2091

菖蒲湯そして乾杯

菖蒲湯そして乾杯

 端午の節句には京都にいた。なんの用件も目的もないまま、ただでかけてみたくなってやってきた京都だった…

オードリーの記憶

オードリーの記憶

 アメリカの『ヴォーグ』の一九九三年四月号を見ていたら、オードリー・ヘップバーンについての記事があっ…

第九条

第九条

 僕が小学校の一年生だったとき、「天皇は日本の国のシンボルです」と、先生が教えてくれた。シンボルとい…

日本史のなかの最初の国民投票

日本史のなかの最初の国民投票

二〇〇四年一月六日(*日付については、「まえがき」参照)  二〇〇三年十一月の総選挙で使われた自民…

そして国家がなくなった

そして国家がなくなった

二〇〇四年三月十五日(*日付については、「まえがき」参照)  一九九一年の湾岸戦争のあと、「国際社…

手帳のなかのお天気

手帳のなかのお天気

 表紙で計って縦が七十ミリ、横が百五ミリ、そして厚さは十五ミリ。一ページのスペースはこれよりひとまわ…

ノートブックに書きなさい、とツバメが言う

ノートブックに書きなさい、とツバメが言う

 僕はツバメノートも愛用している。百四十八ミリに二百十ミリの二百ページ、三百八十九円というタイプだ。…

デリア・エフロンの二冊の本が描く、アメリカの子供の世界

デリア・エフロンの二冊の本が描く、アメリカの子供の世界

 デリア・エフロンの二冊目が出た。今度のタイトルは『ティーンエイジ・ロマンス』という。アメリカでは一…

リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる

リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる

リトル・ゴールデン・ブックスを開くと子供の頃のぼくがいる  まだごく幼い頃のぼくにとって、大き…

一冊の素晴らしい本を読んだ。そして僕は、地球に別れを告げる旅に出た

一冊の素晴らしい本を読んだ。そして僕は、地球に別れを告げる旅に出た

 忘れもしない一九六八年、僕はレイチェル・カースンの書いた『サイレント・スプリング』(邦訳は新潮文庫…

道路への関心と小説

道路への関心と小説

『佐多への道』という本を何年かまえに僕は英語で読んだ。アラン・ブースというイギリスの人が、北海道の宗…

アイダホ州のジャガイモ

アイダホ州のジャガイモ

 アメリカの北西部、アイダホ州の南部をスネーク河が流れている。東から西へゆるやかなカーブを描いて流れ…

ベティがあんなに走ってる!

ベティがあんなに走ってる!

映画雑誌に記事を書くという約束のもとに、『マイ・ライフ』を試写室で観た。とてもよくできた面白い映画だ…

海岸にて、というタイトルでなにか書いてください

海岸にて、というタイトルでなにか書いてください

 いつもの街で、ふたりは昼すぎに会った。四月十七日、気温の高い、気持ちよく晴れた美しい日だった。海岸…

小さな白い落下傘

小さな白い落下傘

 いまぼくはタンポポの実を見ている。タンポポの実は、透明なアクリルの直方体のなかに閉じこめてある。幅…

植草さんの日記に注釈をつける

植草さんの日記に注釈をつける

『植草甚一スクラップブック』というタイトルで、かつて植草さんの全集が刊行された。一九七〇年代のなかば…

ホノルルのダウンタウン、キングス・ベーカリーから、ハワイアン・スィート・ブレッドをお届けします

ホノルルのダウンタウン、キングス・ベーカリーから、ハワイアン・スィート・ブレッドをお届けします

 ホノルルに、キングス・ベーカリーというパン屋さんがある。パン、ケーキ、クッキー、ドーナツ、パイなど…

渋谷から京橋まで眠る

渋谷から京橋まで眠る

 自宅からバス停留所までものの三分だ。バスで渋谷まで、普通は十五分だ。十分おまけして、二十五分か。そ…

彼の後輪が滑った

彼の後輪が滑った

 オートバイに触発された十四篇の短文集。春の風に散る桜の花びらから、ノートン・コマンドの変速比まで、…

「弱い円が日本の政策である」

「弱い円が日本の政策である」

二〇〇三年十一月十日(*日付については、「まえがき」参照)  円とドルの関係をめぐる記事を新聞から…

なにもなしで始めた

なにもなしで始めた

 ひとり立ちという自立を曲がりなりにも始めたのが、僕の場合は大学を卒業した頃だったとすると、その頃の…

人生は引っ越し荷物

人生は引っ越し荷物

 僕は久しぶりに引っ越しをした。五丁目から二丁目まで、歩いて五分かからない距離の引っ越しだ。五丁目の…

いまも思い出す、あのひと言

いまも思い出す、あのひと言

 僕がまだ二十歳か二十一歳だった年の、もうそれほど寒くはない季節、三月の誕生日が過ぎたばかりの頃のよ…

とてもいい友人どうし

とてもいい友人どうし

 彼と彼女は、そろそろ四十歳に近づく年齢の、同世代の日本人だ。どちらも二十代の後半に結婚し、どちらも…

4月1日 本物

4月1日 本物

 一九六〇年代のなかばに、ホノルルのビショップ博物館で見た昔のハワイのサーフボードは、本物との対面、…