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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2266

いちばん大事なアメリカ製品は、なにですか

いちばん大事なアメリカ製品は、なにですか

 僕にとってもっとも大事なアメリカ製のものは、アメリカ英語、そしてそのなかに織りこまれている、ものの…

彼女から届く絵葉書

彼女から届く絵葉書

 彼女と知り合って三か月ほどして、彼女からの最初の絵葉書が私のところに届いた。国内の旅先からであるこ…

日本語のお勉強

日本語のお勉強

日本語のお勉強  ぼくのアメリカ人の友だちのひとりが、いま日本語を勉強している。ときたまぼくが…

社員証と高い付加価値

社員証と高い付加価値

『スーダラ節』という歌が全国的なヒットになったのは一九六一年のことだ。この歌によれば、サラリーマンは…

日本語が消えていく

日本語が消えていく

 戦後から現在までの六十年近い期間のなかを、日本は五年きざみで激変を繰り返してきた。人も社会も五年ご…

文房具を買いに2013

文房具を買いに2013

 小さな文房具をひとつふたつ、いつも持ち歩く男、という人をかねてより僕は想像している。想像するだけで…

静止と列挙と固い枠

静止と列挙と固い枠

日本語の文章は、それがどれほど複雑なかたちのものであっても、核心に向けて削り込んでいくと、最終的には…

こうして覚えた日本語

こうして覚えた日本語

 漢字の口(くち)という字は、子供の僕にとっては、ひとつの小さな四角だった。四角い一区画、つまりワン…

じつはホットなままに

じつはホットなままに

 僕が初めてワープロを使ったのは、一九八〇年代のなかばではなかったか。オアシス・ライトという機種だっ…

万年筆についての文章

万年筆についての文章

 原稿料のともなう文章を、僕は大学生の頃から書き始めた。原稿料がともなう文章とは、この場合は、商業的…

万年筆で書く

万年筆で書く

 文章の原稿をかつて僕は原稿用紙に万年筆で手書きしていた。その期間は延べ三十五年くらいになる。いった…

二百字詰め原稿用紙八百枚

二百字詰め原稿用紙八百枚

 原稿用紙に万年筆で原稿を手書きしていた期間が二十年以上ある。市販の原稿用紙、あるいは出版社が提供し…

一本の鉛筆からすべては始まる

一本の鉛筆からすべては始まる

 いま僕は一本の鉛筆を手にしている。ひとり静かに、落ちついた気持ちで、指先に一本の鉛筆を。たいそう好…

本が僕に向かって旅をする

本が僕に向かって旅をする

 アメリカでインタネット上に運営されている古書店にしばしばアクセスしては、主としてペイパーバックを買…

アップル・サイダーと彼女

アップル・サイダーと彼女

 アメリカの農業地帯に入りこんでいることは、数日まえからわかっていた。夜のモーテルで見るテレビに、た…

自分のことをワシと呼んだか

自分のことをワシと呼んだか

 四歳から十二歳までを、僕は瀬戸内で過ごした。山口県の岩国と、広島県の呉というところに、ほぼ四年ずつ…

表現された秋、という荒野を歩いてみた

表現された秋、という荒野を歩いてみた

 いつから秋なのだろうか。秋はいつから、始まるのか。  俳句歳時記を、僕は見てみた。 「立秋(多…

ぼくの好きな大空間

ぼくの好きな大空間

 最初に北アメリカ大陸を西から東へ自動車で横断したときは、その横断になんの目的もなかった。とにかく、…

荒野に吹く風

荒野に吹く風

 はじめてのときは、アリゾナやニューメキシコの荒野の上空を、飛行機で飛んでしまった。残念なことをした…

『路上にて』を買いそこなう

『路上にて』を買いそこなう

 日本語に翻訳されたときの題名を『路上にて』という、ジャック・ケルアクの『オン・ザ・ロード』を一九六…

女性作家の作品を支持する

女性作家の作品を支持する

 いまのアメリカの小説は、女性作家たちの作品が面白い。面白い、というのはぼくの個人的な言いかたであり…

一冊のペーパーバックは、日常ではない時間の象徴だ

一冊のペーパーバックは、日常ではない時間の象徴だ

 英語による僕の読書はペーパーバックに限られていると言っていい。不特定多数を相手にしたマス・マーケッ…

幼い頃から現在までの僕に対して、本というものが果たした素晴らしい役割

幼い頃から現在までの僕に対して、本というものが果たした素晴らしい役割

 ずっと以前から現在にいたるまで、なくしたり捨てたりせずに僕が持ち続けてきたものを身のまわりに捜した…

本を三冊買う

本を三冊買う

 本を三冊買う、という楽しみかたの方針を、現在の僕は確定されたものとして持っている。三冊だと買うとき…

ジャスト・マイ・サイズ

ジャスト・マイ・サイズ

 彼女がステーション・ワゴンを運転していた。隣の席には、彼女の同性の友人がすわっていた。 「久しぶ…