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エッセイ

「と思います」をめぐって

「私は作家になりたいと思います」という言いかたのなかにある、「と思います」の部分は、少しは日本語がわかるという段階の英語世界の人たちには、なかなか理解しにくいようだ。作家になりたい、ということを思うとは、どういうことなのか。言葉が二重になっているぶんだけわずらわしいし、言いあらわそうとしている意思は薄められてしまうではないか。なりたいという願望があるなら、それをそのまま、なりたい、と言えば充分ではないか。
 このような疑問が彼らの頭のなかに次々に浮かんでくる。もっと日本語がわかる人だと、なりたい、という願望の直截な表現と…

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