作品一覧 公開作品 2012 74 75 76 77 雨の午後、コーヒー・ショップで 雨の午後、コーヒー・ショップで いまは雨の日の午後だ。五月の終りちかい。春のおしまいなのだろ… 読 む より良き日本語の人 日本の最たるものはなにかと訊かれたなら、それは日本語です、という答えしかない。日本を日本らしさに満… 読 む 流域は文明の発祥の地 二〇〇四年二月三日(*日付については、「まえがき」参照) チグリス・ユーフラテスと片仮名書きされ… 読 む 広島の真珠 半年だけと期間を区切って、日本のTV各局のニュース番組を録画で可能なかぎり見た、という体験を僕は持… 読 む 日米関係は四文字熟語か 二〇〇三年十二月十五日(*日付については、「まえがき」参照) 一九四五年八月二十八日。日本を占領… 読 む 故郷へ帰りたい 故郷へ帰りたい 高速道路にあがると、都会の匂いがいっそう強く全身に感じられた。 初夏の快晴… 読 む 11月2日 六〇年代 一九六〇年代はじめのぼくの身辺には、アメリカ人の友人たちがいつも何人もいた。主としてジャーナリスト… 読 む 1月20日 私の学校 小学校から高等学校まで、学校の教室におけるぼくの席は、いつもいちばんうしろだった。しかも、窓ぎわだ… 読 む ローマ字で書かれた駅名、という謎 『ザ・トーキョー・トランジット・ブック』というタイトルの、 八十四ページの小さな本は、たいへんに感動… 読 む 雨の夜、電話ブースで待っていた 真夜中に電話が鳴った。沖縄が梅雨入りをしたという小さな記事を新聞で読んだ三日後の、雨の夜だった。 … 読 む 旅と小説はどのように関係し合うのか 小説を書き始めてから三十数年が経過している。小説と呼び得るものを何編くらい書いたか、見当がつかない… 読 む ある日ぼくは典型的な山村をながめに新幹線ででかけた 1 いま自分が書こうとしているこの文章とは関係なく、ぼくは、かなり以前から、日本の典型的な農村を… 読 む 戦後日本の転換点 二〇〇四年三月九日(*日付については、「まえがき」参照) 戦後の日本にとっての最大の安全保障は、… 読 む 彼女たちに名前をつけるとき 小説を書く僕にとって気になるのは、登場人物たちに名前をつけることだ。名前を考えずに書きはじめると、… 読 む 昼月の幸福 季節を問わず、午後、まだ明るい時刻、ブルーがすこしだけ淡くなった空をふと見上げてそこに月があると、… 読 む このとおりに過ごした一日 五月なかばのよく晴れた日。高校三年生の僕は、自宅にあったすべての教科書を入れた鞄を持って、ひとりで… 読 む 5月11日 男物のシャツ 春おそいその日曜日は早朝から雨だった。しかし、彼と会う約束のために彼女が町へ出かける昼すぎには、雨… 読 む またたく星が、にじんでこぼれる 五月のはじめにアメリカから友人が日本に来た。ぼくの家に泊まった初日の夜、彼はベッド・ルームのベッド… 読 む アイスクリームには謎がある アイスクリームについて思うと、その思いは過去へと向かっていく。僕がまだ充分に幼くて可愛い坊やだった… 読 む お母ちゃんという人 僕にはお母ちゃんがいない。母親を呼ぶときの言葉は、僕の場合、最初から最後まで、お母さんだった。自分… 読 む タイプライターの追憶 この写真は、僕が愛用しているタイプライターのうちの一台を、真上から撮影したものだ。ごく普通の普及品… 読 む 菖蒲湯そして乾杯 端午の節句には京都にいた。なんの用件も目的もないまま、ただでかけてみたくなってやってきた京都だった… 読 む オードリーの記憶 アメリカの『ヴォーグ』の一九九三年四月号を見ていたら、オードリー・ヘップバーンについての記事があっ… 読 む 第九条 僕が小学校の一年生だったとき、「天皇は日本の国のシンボルです」と、先生が教えてくれた。シンボルとい… 読 む 日本史のなかの最初の国民投票 二〇〇四年一月六日(*日付については、「まえがき」参照) 二〇〇三年十一月の総選挙で使われた自民… 読 む 74 75 76 77