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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 1950

彼が愛した樹

彼が愛した樹

 メイン・ストリートに面したサンドイッチの店から出てきたぼくは、ごく軽い満腹の状態で、歩道の縁に立っ…

タクシーで聴いた歌

タクシーで聴いた歌

 春まだ浅い、という言いかたがほとんどあてはまらない、冬の終りに近い温い日の夜、十時前後、僕は東京で…

散歩して鮫に会う

散歩して鮫に会う

 空気の香りや感触が、ある日、冬を抜け出して春のものになっていることに、僕は気づいた。海を見たくなっ…

一九四五年秋、民主主義の始まり

一九四五年秋、民主主義の始まり

 仕事の現場で、珍しく、久しぶりに、同世代の男性と知り合った。落ち着いたスーツにネクタイ、やや白髪の…

ジェーン・フォンダというアメリカ女性の場合

ジェーン・フォンダというアメリカ女性の場合

 映画『黄昏』のなかに、ジェーン・フォンダがバックフリップをやってみせるシーンがある。バックフリップ…

彼女の部屋の、ジャズのLP

彼女の部屋の、ジャズのLP

 ぼくが彼女にはじめて会ったとき、ぼくはまだ少年であり、彼女は五歳年上の大人の女性だった。すっきりと…

女性たちがニューヨークへ消えていく

女性たちがニューヨークへ消えていく

 ぼくの身辺から、女性の友人たちが次々に消えていく。十七年まえから現在にいたるまでのあいだに、七人の…

カーメン・キャヴァレロ

カーメン・キャヴァレロ

 一九七四年のたしか春だったと思う、僕はFM局で二時間のラジオ番組のホストのような役を、仕事の一部分…

青空とカレーライス

青空とカレーライス

 日本では「私の青空」として知られている「マイ・ブルー・ヘヴン」という歌は、一九二七年のアメリカに登…

町にまだレコード店があった頃

町にまだレコード店があった頃

 町にまだレコード店があった頃、そしてそれらのレコード店でLPをしきりに買っていた頃、僕はときどき歌…

交差点の青信号を待ちながら

交差点の青信号を待ちながら

 交差点の横断歩道の信号は赤だった。青に変わるのを待つために僕は立ちどまった。歩くために脚を動かして…

猫が階段で寝ている

猫が階段で寝ている

 いつも乗り降りしている私鉄の駅から現在の僕の自宅まで、やや急ぎ足で歩いて三分ほどだ。その三分間の道…

スター軍曹が降ってくる

スター軍曹が降ってくる

 ある日の午後、すずらん通りにある二階の店から、僕はひとりで階段を降りてくる。手ぶらだ。探しているも…

喫茶店を体が覚える

喫茶店を体が覚える

 LPが二十枚、ヴィニールの袋に入っている。かかえて持つとかなり重い。僕は中古レコード店を出て来たと…

それも姉が教えてくれた

それも姉が教えてくれた

 姉について僕が最初に聞かされたのは、父親からだ。僕はそのとき九歳だった。「カリフォルニアから姉が来…

壁面とマネキンの街を歩く

壁面とマネキンの街を歩く

「今回はふたりで別々にテーマを持って、おなじ街のなかでともに撮影するというセッションをしました。僕の…

時間はここでもまっすぐに突っ走った

時間はここでもまっすぐに突っ走った

「今日、秋のよく晴れた日、僕ともうひとりの僕は、都内のJR駅で午前中に待ち合わせをし、ふたりで写真を…

この貧しい街の歌を聴いたかい

この貧しい街の歌を聴いたかい

「きみが言っているジャパニーズ・スタイルというものが、わかってきたよ。僕が写真を撮るときには、風景に…

ジャパニーズ・スタイルを撮ってみましょう

ジャパニーズ・スタイルを撮ってみましょう

「アメリカで刊行されていて、日本でも買えるのですが、絵葉書の本というものがあるのです。何枚かの絵葉書…

彼女は彼を愛していた

彼女は彼を愛していた

 彼女は彼を愛していた。彼も、彼女を愛していた。ふたりの関係は、とても素晴らしいものだった。このまま…

四季のひとめぐり

四季のひとめぐり

「今日は記念日なのよ」  彼女が言った。 「そうだね」  彼が答えた。 「自覚してましたか」…

『結婚の生態』一九四一年(昭和十六年)

『結婚の生態』一九四一年(昭和十六年)

「石川達三の小説『結婚の生態』から、良き結婚生活精神の建設を新たな物語に描いて──」という文章が、冒…

『影の外に出る』まえがき

『影の外に出る』まえがき

 二〇〇三年の夏が終わろうとする頃から、主として報道をとおして、次のような言葉がこの僕の目や耳にも、…

思い出すのはアメリカ式朝ごはん

思い出すのはアメリカ式朝ごはん

『アメリカン・フード(アメリカの食べもの)は、どんなふうでしょうか、ちょっと見てみましょう』というタ…

ピーナツ・バターで始める朝

ピーナツ・バターで始める朝

 ピーナツ・バターとの久しぶりの再会をいま僕は楽しんでいる。10年ぶり以上、15年くらいにはなるかも…