VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2281

ハッピーコートの銀座

ハッピーコートの銀座

 法被あるいは半被と書いてハッピと読む。日本語だ。下級武士が多く着用していたという。その様子はひとつ…

古書店で『映画の友』を買い集める

古書店で『映画の友』を買い集める

『映画の友』という雑誌があることは、子供の頃から知っていた。自分ひとりで書店に入るようになってからだ…

ほんの一瞬がポートレートとして後世に残る

ほんの一瞬がポートレートとして後世に残る

 リチャード・フォードの『ワイルドライフ』は買ってあった。探したらすぐに見つかった。一九九一年にロン…

タイプライターで原稿を書くとき

タイプライターで原稿を書くとき

 写真に撮られたアーネスト・ヘミングウェイは何点も見た。すべて記憶は曖昧だが、一点だけいまでもはっき…

あの道がそう言った

あの道がそう言った

白く輝く雲へ  まだ梅雨だがその日は、梅雨明けの初日のように、素晴らしい晴天だった。小田急線の上り…

身辺に猫を増やしたい

身辺に猫を増やしたい

 前足をそろえて体をのばし、おそらくミルクをくれた人を、大きな目を見開いて、賢そうに見上げているほう…

僕の日本語がなぜつうじるのか

僕の日本語がなぜつうじるのか

 アメリカの爆撃機による東京の空爆を逃れて、山口県の岩国にいた僕は、一九四五年八月六日の朝、友人の家…

僕の父親はDadだった

僕の父親はDadだった

1  自分のことをDadと呼べ、と父親がはっきりと僕に言ったときのことを、遠い思い出ではあるけれど…

1957年のラブ・ミー・テンダー

1957年のラブ・ミー・テンダー

 下北沢のあの映画館の名称をついに思い出した。下北沢映画劇場だ。かつての下北沢駅の北口を出て道幅の狭…

エルヴィスから始まった

エルヴィスから始まった

この本は、一九七〇年の夏のふた月ほどの期間をつかって、ぼくが書いた。そして、あくる年のはじめ、三一書…

チェックアウトはいつでも出来る

チェックアウトはいつでも出来る

 一九七一年にリンダ・ロンシュタットのバンドとして彼女とツアーに出ていたとき、自分たちのバンドを作ろ…

手巻き、という種類の時間

手巻き、という種類の時間

 アメリカにハミルトンという時計会社がある。ここが製造している腕時計にカーキーというシリーズがあり、…

男性雑誌はアメリカ文化への憧れの教科書だった、という課題

男性雑誌はアメリカ文化への憧れの教科書だった、という課題

「男性誌はアメリカ文化の教科書だった」という課題をもらった。生徒である僕はこの課題で作文を書かなくて…

僕は万年筆で書きたくなった

僕は万年筆で書きたくなった

 仕事として僕が文章を書き始めたのは二十一歳からだ。それから十三、四年後には小説を書く人となった。ワ…

ソリュブルと名を変えていた

ソリュブルと名を変えていた

 その広いスーパーマーケットの半分は「奥」と言っていいスペースで、そこには棚がたくさんあった。ほどよ…

幸せと才能の関係の物語

幸せと才能の関係の物語

「ハリーだってよ」  と自分が言ったのを、いまでも僕は覚えている。レコード店のなかで友人に言ったの…

What's he got to say?

What's he got to say?

 No Direction Homeは二〇〇五年にマーティン・スコセッシのコピーライトになっているド…

レノン。ディラン。プレスリー

レノン。ディラン。プレスリー

ボブ・ディランの日めくりカレンダー、片岡義男も翻訳に携わった『絵本ジョン・レノンセンス』と、その原書…

入ってみよう、とお前が言った

入ってみよう、とお前が言った

 私鉄駅南口から歩いて五分の小さなバーだ。その小ささの隅々まで、バーらしさがいきわたっていた。バーら…

なぜ、そんな写真を撮るのか

なぜ、そんな写真を撮るのか

 残暑がついに終わろうとしている、よく晴れた平日の午後、下北沢の喫茶店で僕が落ち合ったのは、ひとりの…

あの路地にいまも昔の自分はいるか

あの路地にいまも昔の自分はいるか

 神保町の三省堂の前を西へ通り過ぎ、左の脇道に入ってすぐ右側、すずらん通りへ出る手前に、西へのびる短…

ビートルズ詩集とはなにか

ビートルズ詩集とはなにか

 久しぶりに会う友人の編集者は、僕が知っているとおりの彼だった。雰囲気、身のこなし、表情、そして笑顔…

ザ・ビートルズから届いた

ザ・ビートルズから届いた

 ここにあるこのビートルズの写真には、4人のサインがしてある。彼らに詳しい人の鑑定によると、このサイ…

世界はただひとつ

世界はただひとつ

 太平洋でのアメリカとの戦争をめぐって、もう戦争は終わりにしようと言う一派と、徹底的に戦って最後には…

イマジン、のひと言につきた

イマジン、のひと言につきた

 ジョン・レノンの名前を見たり聞いたり、あるいは彼についてふとなにかを思ったりするとき、僕はまっ先に…