撮りなおした三点の写真
東京を撮る 32
今回の「東京を撮る」は、片岡義男は、どのような写真を撮りたいのかについて書かれていて、その実例としての写真も収録されています。その上で、以前撮影した、仙台駅の写真を立体化したもの、チェコのセントロペン、共和の輪ゴムの缶を撮りなおした写真が添えられているのは、それらの写真が、片岡義男にとって満足いくものではなかったということで、ここで、その正解を見ることができるわけです。これらを見ることで私たちは、片岡義男がどのようにモノを見ているのか、それをどのような形で残したいのかの一部を垣間見ることができます。
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