作品一覧 公開作品 1898 42 43 44 45 チャイナ・タウンへの坂道 かつて、ホノルルのチャイナタウンで、ぼくはなにかのきまぐれから、質流れ品店のような店で、骨董品じみた… 読 む きみも旅なのかい、ぼくも旅なんだ その男と逢ったあの町は、なんという町だったろう。町のまんなかのすこし手前で、道路はふたつに分かれた。… 読 む スティッキー・フィンガーズ 「私、明日、誕生日なのよ」「いくつになるんだ」「十九」「お祝いをしなきゃ。哲雄がいなくて残念だな」「… 読 む マスタングという名の自動車 マスタングの大量市販車の最初のモデルが売り出されたのは、一九六四年のことだ。マスタングは非常によく売… 読 む 辞書とポパイとミッドナイト・カウボーイ ぼくは、この文章にまたタイトルをつけていないことを思い出した。あまり凝ったタイトルにはせずに、簡単な… 読 む そして、小さな島へ 数年まえの、盛夏。友人がチャーターしたヨットに乗せてもらい、夏の瀬戸内海を、楽しんだ。白石島という小… 読 む ロッキー山脈を越えて、ふとふりかえる。どこまでいけば、背後に山は見えなくなるのか。それだけを確認するための旅。 「ロッキー山脈を越えてどこまでいけば背後に見えなくなるのか、それだけを知りたくてロッキーを西から東に… 読 む ひとりの人妻の場合 もう何年もまえ、ぼくとぼくの友人、そしてその二人にとって共通の女友だちのような女性の三人が、ある夏の… 読 む 「俺の家はどこだったかな」 おなじ大学のおなじ学部を卒業しているふたつ年上の友人は、ぼくのことをいつでも「おい、片岡」と呼ぶ。彼… 読 む 蜂に刺されて西瓜をひとつ 実家の物置のにあったオートバイのシートを開いてみると、折りたたんだ地図が入っていた。それは千葉県の地… 読 む ガス・ステーションのブルース 町のほうからまっすぐに走ってきた大きなオートバイは、ガソリン・スタンドの手前で減速し、なかに入ってと… 読 む 真夜中のオートバイ 東京をオートバイで走るのが、彼はあまり好きではない。せまい道路に自動車が多すぎ、しかもその自動車が信… 読 む 『雨降り花』 この『雨降り花』という物語は『波と風のグッド・ニュース』という連作長編のなかに、劇中劇になぞらえて編… 読 む 課題作文『思い出のメルヘンの一冊』 日本語で読んだのちに英語で読んだとき、そのあっけなさに驚いた――。原文で読むよりも翻訳で読んだほうが… 読 む 手軽で安い人たち 値段が安いのものは魅力的に見える。それが手軽に利用できれば、さらにその魅力は大きくなるが、うかつにそ… 読 む ただいまスフィンクスの上空を通過中です どこの誰でもない、いっさいなに者でもないひとりの自分に立ち返り、どこでもない不思議な中間的な場所を飛… 読 む もうひとつの椅子 僕は椅子にはきわめてうるさい。いま滞在している部屋には日本製とアメリカ製のふたつのディレクターズ・チ… 読 む 拳銃魔と再会する日 心のなかに強く残っている映画に共通する特徴は、僕の場合、犯罪を扱ったものであることだ。そこまではいか… 読 む カタカナだけの昼食 多くの分野で、さまざまな言葉が、カタカナになりつつある。新発売の物をイメージに転換するにあたって、も… 読 む 本を一冊も買わなかった日 一日を本屋さんで過ごすと、買う本が大きな段ボールいっぱいになるものだが、僕がいまのところもっとも気に… 読 む 昼寝についての本を書くために 昼寝の本を書くために昼寝をしにいく――。五月のある日、僕は新幹線に乗って京都へいった。昼寝の実践はす… 読 む ひと口だけ飲む世界中の酒 酒瓶を眺めるのが好き。ひと口ずつ味わってみるのが好き。ひと口だけ飲んでみた世界各国の酒を友人に進呈す… 読 む 僕はいまでも万年筆を買う 神田・駿河台下の金ペン堂という店へ最初に入ったのは、僕が二十代なかば頃のことだった。原稿をたくさん書… 読 む ほかの季節に遊ぶ楽しさ 季節の本の基本は歳時記だ。一冊だけ持っている歳時記の冬の季語を見ていたら、初めて知る言葉があった。そ… 読 む 黒い流れから遠く 都会という、何重にも虚構のつみかさねられた内部に生きるのは、くりかえされる自然の営為とは無関係に、目… 読 む 42 43 44 45