VOYAGER

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評論・エッセイ

そして、小さな島へ

数年まえの、盛夏。友人がチャーターしたヨットに乗せてもらい、夏の瀬戸内海を、楽しんだ。白石島という小さな島に立ち寄ったとき、ぼくは、久しく忘れていたものを、なぜだかたいへんな衝撃をともないつつ思い出していた。島が持っているある種の感じが、遠い記憶のようなものを、少しずつ呼びさましつつあった。

底本:『コーヒーもう一杯』角川文庫 一九八〇年

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