蜂に刺されて西瓜をひとつ ウォッチリストに追加 今すぐ読む 実家の物置のにあったオートバイのシートを開いてみると、折りたたんだ地図が入っていた。それは千葉県の地図だった。外房の、九十九里の海のところに、シールが一枚、はりつけてあった。レタリングといい配色といい、洗練されているとは言いがたい楕円形のシールで、ぼくがこの地図に一種の記念としてはりなおしたものだ。初出:『GORO』一九八一年七月二十三日号(題名「アーバン・カウボーイとすれ違った男 地図のシール」) 底本:片岡義男エッセイ・コレクション『彼の後輪が滑った』太田出版 一九九六年 前の作品へ ガス・ステーションのブルース 次の作品へ 「俺の家はどこだったかな」
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