作品一覧 公開作品 1912 72 73 74 75 見られることから始まる 僕はTVを見ない。誰かほかの人がオンにしたTVの画面をふと見るのが、僕にとっての日本のTVのすべて… 読 む 考えるとはなになのか 頭は生きているうちに使え、という言いかたはいつ頃からあるものなのか。最近はあまり聞かないように思う… 読 む 「時代」は「自分」にまかせろ もはや数十年前のことになるけれど、あるときあるところに僕は生まれた。そのときそこに生まれた、と言っ… 読 む 自分とはなにか 自分とは、生まれてから現在まで生きてきた、そしていまもこうして生きているこの個体である、という言い… 読 む 自分らしさを仕事にする なんらかの仕事をし、それに対する報酬を金銭で受け取り、その金銭で自分の生活の全域を維持させていく、… 読 む ひとりのバイク好きの思い入れ集 一九四六年のホンダAというオートバイからはじまって一九八三年のヤマハXT600Zテネレにいたるまで… 読 む ロードライダー 全身で風を切り裂いて走りつつ、これからの行程を彼は考えた。ロード・マップを頭のなかに描いてみた。目… 読 む 深夜の地獄めぐり 深夜の東京の、主として高速道路をオートバイで走りまわることを、彼は地獄めぐりと呼んでいる。なぜ、深… 読 む カウボーイ・ブーツ アメリカの旅でいきずりに親しくなった初老のカウボーイ。ひとりのカウボーイとして徹底的に年季をつんだ… 読 む 4サイクル・ツイン 東北、常磐、奥羽、信越などの地方をひと夏かけて自動車で走りまわったのは素敵だった。なんの目的もない… 読 む 日は暮れた、道はどこ ある民間の企業が、日本全国の中学生を対象に、勉強に関してアンケート調査をした。その結果わかったこと… 読 む 「わからない」と答える人たち アメリカとイギリスがイラクに対しておこなう戦争を、日本が支持することについてどう思うかというアンケ… 読 む 彼が愛した樹 メイン・ストリートに面したサンドイッチの店から出てきたぼくは、ごく軽い満腹の状態で、歩道の縁に立っ… 読 む タクシーで聴いた歌 春まだ浅い、という言いかたがほとんどあてはまらない、冬の終りに近い温い日の夜、十時前後、僕は東京で… 読 む 散歩して鮫に会う 空気の香りや感触が、ある日、冬を抜け出して春のものになっていることに、僕は気づいた。海を見たくなっ… 読 む 一九四五年秋、民主主義の始まり 仕事の現場で、珍しく、久しぶりに、同世代の男性と知り合った。落ち着いたスーツにネクタイ、やや白髪の… 読 む ジェーン・フォンダというアメリカ女性の場合 映画『黄昏』のなかに、ジェーン・フォンダがバックフリップをやってみせるシーンがある。バックフリップ… 読 む 彼女の部屋の、ジャズのLP ぼくが彼女にはじめて会ったとき、ぼくはまだ少年であり、彼女は五歳年上の大人の女性だった。すっきりと… 読 む 女性たちがニューヨークへ消えていく ぼくの身辺から、女性の友人たちが次々に消えていく。十七年まえから現在にいたるまでのあいだに、七人の… 読 む カーメン・キャヴァレロ 一九七四年のたしか春だったと思う、僕はFM局で二時間のラジオ番組のホストのような役を、仕事の一部分… 読 む 青空とカレーライス 日本では「私の青空」として知られている「マイ・ブルー・ヘヴン」という歌は、一九二七年のアメリカに登… 読 む 町にまだレコード店があった頃 町にまだレコード店があった頃、そしてそれらのレコード店でLPをしきりに買っていた頃、僕はときどき歌… 読 む 交差点の青信号を待ちながら 交差点の横断歩道の信号は赤だった。青に変わるのを待つために僕は立ちどまった。歩くために脚を動かして… 読 む 猫が階段で寝ている いつも乗り降りしている私鉄の駅から現在の僕の自宅まで、やや急ぎ足で歩いて三分ほどだ。その三分間の道… 読 む スター軍曹が降ってくる ある日の午後、すずらん通りにある二階の店から、僕はひとりで階段を降りてくる。手ぶらだ。探しているも… 読 む 72 73 74 75