片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

エッセイ

3月13日 フィクション 1

「お酒を一杯だけ、つきあってほしいの」
 と、彼女は、電話のむこうで言っていた。
 長距離電話のような、遠い声だった。
「今日の夕方の、時間のご都合は、どうかしら」
 と、彼女は、きいた。
 彼女の質問に、ぼくは、微笑した。ぼくの時間の都合など、どんなふうにでも変えることができる。
「時間は、いくらでもあります」
 ぼくは、そうこたえた。
「お忙しいのでしょう、ほんとうは」
 彼女が、言った。
「…

底本:『すでに遥か彼方』角川文庫 1985年

  • #彼女
  • #東京
  • #角川文庫
  • #女
  • #ホテル
  • #京都
  • #電話
  • #夕方
  • #シャワー
  • #酒
  • #1985年
  • #カクテル・ラウンジ
  • #新幹線
  • #日記
  • #高速国道
  • #すでに遥か彼方
  • #長距離電話
  • #お酒
  • #不眠症
  • #四輪駆動
  • #キャンパー
  • #インタチェンジ
  • #東名高速
  • #寝姿
  • #寝顔
このエントリーをはてなブックマークに追加