先見日記 ゴルバチョフはなぜ好かれたか
レーガン前大統領の国葬を報道するTVニュースのなかで、ゴルバチョフとマーガレット・サッチャーの姿を、僕は久しぶりに見た。そしておなじく久しぶりに思い出したのは、ゴルバチョフがレーガンと核の軍縮をめぐってやり合っていた頃、ゴルバチョフがアメリカを訪れ、大歓迎を受けたことだった。自分に対するアメリカの人たちからの強い支持を、ゴルバチョフまで拡大するために、レーガンが発揮したメディア誘導のうまさを別にすると、ゴルバチョフがあれほどの好意的な歓迎を受けた理由はただひとつ、ゴルビーの持つ魅力だった。ゴルビーというニックネームが生まれることじた…
『先見日記』二〇〇四年七月十三日
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