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エッセイ

大瀧詠一追悼 物語はこのように始まり、このように終わる 成瀬巳喜男『銀座化粧』を介して

 僕と大瀧詠一さんは三十年前に初めて会った。当時のFM各局でオン・エアされていた週に一度の二時間番組『きまぐれ飛行船』に三回、大瀧さんはゲストで出演した。三回にわたってなにごとかを語り合ったはずだが、それがなにだったか、記憶はまったくない。しかし、大瀧さんは自分のことをあまり話さない男性だ、という印象を僕が持ったことだけは、いまでも覚えている。
 二〇一四年の一月になってようやく僕が知ったのは、ラジオに出演したりインタヴューを受けたり、対談の席に出たりするにあたって、大瀧さんは準備は万端に整えていくけれど、そして訊かれた…

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