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評論・エッセイ

数の迷路を旅する

 久しぶりに国語辞典を買った。新明解国語辞典の革装のもの、そしておなじ新明解国語辞典の、小型版の二冊だ。新しい辞典はふと手に取ってみたくなる。どこでもいいからページを開き、そこで目に触れた言葉の、意味の解説を読んでいくと、国語辞典というものは、言葉の体系によって世界をとらえたものだ、と痛感する。世界ならそこをさまざまに旅することが出来るのではないか。
 ついさきほどもふと手に取った新しい国語辞典の任意のページを開いたら、その片隅に、自然数、という言葉を見つけた。自然数とはなにか。知っているようで知らない。なんとなくわかって…

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