作品一覧 公開作品 2091 14 15 16 17 わずか三画のなかに日本のすべてがある 上という字には「ウエ」と「ジョウ」のふたとおりの読みかたがある。上と一対になって下がある。「シタ」… 読 む 男子と女子に分かれてせいの順に 「いまごろ子供がなぜここにいるんだ。子供は学校へ行くものだ。お前、学校はどうしたんだ」という大人の言… 読 む 無邪気な直訳はホラーである 秋は日ごとに深まっていた。素晴らしい寿司店の白木のカウンターに向かい、右側に友人がいて、ふたりとも… 読 む まもなくの発車となります いつもの小田急線の上り各駅停車に僕は乗る。電車は空いている時間だ。座席にすわってぼんやりしながら、… 読 む 男性の存在が前提にされている 二〇一九年から単純に引き算をして六十二年前、高校三年の一月なかば、卒業式まであとふた月ない頃、高校… 読 む 甘からの汁を肴にして 甘から、という言葉には意味がふたつある。ひとつは、菓子などの甘いものと酒の両方が好きな人のことだ。… 読 む お焼き加減はいかがなさいますか 今日は肉を食べたい、と言う友人とステーキの店に入った。友人はサーロインステーキの二百グラム、僕はテ… 読 む クヨクヨ、イキイキ、オイオイ、グッタリ 熱熱。冷え冷え。そこそこ。まあまあ。ごしごし。どくどく。というような言葉が僕は好きだ。好きだから気… 読 む 読んでみた。面白かった 『コーヒーとボク』(相原民人、双葉社、二〇一九)という本が友人から送られてきた。なにかに使えるでしょ… 読 む 深い意味はない、しかし俗世間はよく見える 一、つまり「いち」について広辞苑は「自然数の最初の数」と説明している。一に一を加えると二になる、二… 読 む 六十八年ぶりの日本と日本語 ナオミ・ヒラハラという名前には見覚えがあった。カリフォルニアに住んでいる日系の作家だ。『ヒロシマ・… 読 む 国際都市で天麩羅定食を食べる 成田空港は一九七八年五月に開港した。成田はこれから国際都市になるのだ、とメディアは盛んに報じた。二… 読 む 日本語にとって「三」とはなにか 三のつく言葉が日本語にはじつに多い。冒頭に三のつく言葉を国語辞典から書き写すだけで、二百は超えるだ… 読 む チャーリー・ブラウンは直球の投手だ もう何年にもわたって『PEANUTS』の日めくりカレンダーを使っている。土曜日と日曜日は共通の一ペ… 読 む 「インイチガイチ」の衝撃を受けとめる 小学校の教室で先生が子供たちに言ったことのうち、いくつかはいまでも覚えている。教室で先生が言うこと… 読 む 彼らのその後の人生は 真夏の平日、夕方のまだ明るい時間、魚の店に入った僕は、まず刺し身の盛り合わせを注文した。素晴らしい… 読 む 「最低限の会話能力」とはなになのか 外国から働きにくる人たちを日本は受け入れている。二〇二五年度には介護の領域だけでも三十四万人の人材… 読 む コカ・コーラを飲みましょう いまから二十八年まえ、編集者と写真家そして僕の三人は郡上八幡にいた。月刊誌『太陽』の連載のための材… 読 む そしてすべてを水に流しましょう 八月はじめのいまから、少なくとも気持ちの上でもっとも遠いのは、暮れと正月の季節だろう。正月を充分に… 読 む あまりにも素晴らしい出来事 ワンカップ大関という清酒がいまも市販されている。透明なガラスの容器に入っていて、個別に包装されてい… 読 む 僕はそこに論理を感じない 数のついた日本語の言葉や言いかたについて考えてみた。ただし、一目散や一里塚、一両日中、といった一の… 読 む 僕はきまり文句を使わない人なのか この連載をすでに七回分書いた。書きながらひとつ気づいたのは、知ってはいるけれど自分では使ったことの… 読 む 酒にまつわる言葉について 酒にまつわる言葉について考えてみた。酒の酔いかたに、日本語は興味を持っているようだ。酔いかたとは、… 読 む 僕には読めなかった漢字 読めなかったものを思い出す端から列挙してみる。漢字による日本語だ。 所以。無理に読むならショショ… 読 む ブンブンでロカボにノスヒロ ひとつひとつの言葉が口から音声として出ていくときの感触を楽しむかのように、その人は片仮名言葉の日本… 読 む 14 15 16 17