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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2268

片岡義男のアメリカノロジー ラハイナ・ボーイたちは砂糖キビ畑から吹いてくる甘い風で目を覚ます。

片岡義男のアメリカノロジー ラハイナ・ボーイたちは砂糖キビ畑から吹いてくる甘い風で目を覚ます。

 風の香りに目が覚める。まだ雲のない朝の山から砂糖キビ畑の上を吹き渡ってくる風だ。甘い風。量感がある…

片岡義男のアメリカノロジー ぼくにブリキのピストルの面白さを教えてくれたのは、ひとりの海兵隊員だった。

片岡義男のアメリカノロジー ぼくにブリキのピストルの面白さを教えてくれたのは、ひとりの海兵隊員だった。

 ボビー・ジョンスンは、自分の掌の上に乗せたブリキのオモチャのピストルを、しげしげと見ていた。  大…

片岡義男のアメリカノロジー 『ハンク・ウイリアムズと共にすごす夕べ』とジム・オーエンという男の話。

片岡義男のアメリカノロジー 『ハンク・ウイリアムズと共にすごす夕べ』とジム・オーエンという男の話。

 ハンク・ウイリアムズが死んだのは、1953年の1月だった。今年でもう25年になるのだ。  1952…

片岡義男のアメリカノロジー トラック・ドライヴィング・マンたちは、まさにハイウェイのフォーク・アートだ。

片岡義男のアメリカノロジー トラック・ドライヴィング・マンたちは、まさにハイウェイのフォーク・アートだ。

 カントリー・アンド・ウェスタンに、トラック・ドライヴィング・ソングと呼ばれる歌のジャンルがある。あ…

片岡義男のアメリカノロジー ハワイの若い世代の民族意識が2枚の『ホーム・グロウン』というレコードを作り出した。

片岡義男のアメリカノロジー ハワイの若い世代の民族意識が2枚の『ホーム・グロウン』というレコードを作り出した。

『ホーム・グロウン』というタイトルのレコードを知っているだろうか。いまハワイで高い人気をあつめている…

片岡義男のアメリカノロジー たぶん1000冊くらいある、このSFのペーパーバックを誰かに譲りたい。

片岡義男のアメリカノロジー たぶん1000冊くらいある、このSFのペーパーバックを誰かに譲りたい。

 アメリカで刊行されたSFのペーパーバックが1000冊ある。いま手に入れようとしたら、ちょっとたいへ…

片岡義男のアメリカノロジー スラック・キー・ギターは、ハワイの風や陽ざし、そして波の音までも感じさせてくれる。

片岡義男のアメリカノロジー スラック・キー・ギターは、ハワイの風や陽ざし、そして波の音までも感じさせてくれる。

 レナード・クワンのスラック・キー・ギターをはじめて聴いたときの全身に鳥肌が立つようなスリルを、いま…

片岡義男のアメリカノロジー リンディというとても簡単で楽しいロックンロール・ダンスを教えよう!

片岡義男のアメリカノロジー リンディというとても簡単で楽しいロックンロール・ダンスを教えよう!

 1940年代から50年代、そして60年代をとおして、アメリカのティーンエージャーたちにいちばん人気…

片岡義男のアメリカノロジー いつも潮に洗われているからなのか──とてもやさしい目をもつサーファーたちの話をしよう。

片岡義男のアメリカノロジー いつも潮に洗われているからなのか──とてもやさしい目をもつサーファーたちの話をしよう。

心やさしい、太ったサーファーがいた。  1959年から62年ごろにかけてのサーフィン映画、たとえば…

片岡義男のアメリカノロジー ハーネスブーツにブルージーンズ 茶色い皮のフライト・ジャケット そして、髪はグリーシーなダック・テイルだ!

片岡義男のアメリカノロジー ハーネスブーツにブルージーンズ 茶色い皮のフライト・ジャケット そして、髪はグリーシーなダック・テイルだ!

 いまアメリカでいちばん人気の高いドラマ番組は『ラヴァーン・アンド・シャーリー』だ。それに次ぐ第二位…

片岡義男のアメリカノロジー ピンボール・マシーンが1台ほしい。

片岡義男のアメリカノロジー ピンボール・マシーンが1台ほしい。

 一九七六年の五月まで、ニューヨーク市ではピンボール・ゲームのマシーンは法的に許可されていなかった。…

片岡義男のアメリカノロジー エルヴィスのあの声でうたえるのはこのオレしかないんだ……

片岡義男のアメリカノロジー エルヴィスのあの声でうたえるのはこのオレしかないんだ……

 いまアメリカには85人から90人ちかくのエルヴィス・プレスリーそっくりさんがいる。顔や体つきがエル…

片岡義男のアメリカノロジー ピックアップは断じて貨物車ではない。

片岡義男のアメリカノロジー ピックアップは断じて貨物車ではない。

 ピックアップ・トラックは非常にアメリカ的なものだ。アメリカという国の香りや感触、それにパワーのよう…

Truckwatching ボクの眼の前を驀走していったケンウォースが地平線に消えていく。

Truckwatching ボクの眼の前を驀走していったケンウォースが地平線に消えていく。

 自動車の国アメリカで、普通の乗用車の影がすっかり薄くなってしまった。乗用車なんて、日常生活のゲタが…

『彼らを書く』あとがき

『彼らを書く』あとがき

 はじめは映画の本を作るつもりだった。だからDVDで僕は映画を選んだ。採り上げるための映画だ。二十作…

彼らを書く そしてエルヴィス・プレスリーをDVDで観る。

彼らを書く そしてエルヴィス・プレスリーをDVDで観る。

それは白黒シネマスコープの西部劇だった  一九五六年に二十世紀フォックスが製作して公開したLove…

彼らを書く 今度はボブ・ディランをDVDで観る。

彼らを書く 今度はボブ・ディランをDVDで観る。

そこは去らなければならない楽園だった  ジョージ・ウェインとアルバート・グロスマンが考え出して実現…

彼らを書く いまからザ・ビートルズをDVDで観る。

彼らを書く いまからザ・ビートルズをDVDで観る。

さきにかねをもらわないと  一九六四年の二月七日の午後、イングランドのグラナダ・テレヴィジョンとい…

作家のすべて教えます ある日、作家は裸婦を見る

作家のすべて教えます ある日、作家は裸婦を見る

 ある日の午後、僕は町を歩いている。人がたくさん歩いている。ウイークデーの忙しい時間だ。歩道には並木…

作家のすべて教えます 夜霧に今夜も礼を言う

作家のすべて教えます 夜霧に今夜も礼を言う

『夜霧よ今夜も有難う』という歌がある。浜口庫之助が作曲して詞をつけた歌だ。石原裕次郎が歌い、いわゆる…

作家のすべて教えます いまもまだ書き過ぎの日々

作家のすべて教えます いまもまだ書き過ぎの日々

 この原稿を書いている今日は三月一日だ。一九九四年もすでにふた月が過ぎたのか、と思うと同時に、今回の…

作家のすべて教えます 5

作家のすべて教えます 5

 日本語の世界をとるか、それとも英語の世界へいくか、どちらかひとつを選ぶという一種の岐路を、僕は子供…

作家のすべて教えます 4

作家のすべて教えます 4

 きわめて夏らしい日のお昼まえだ。小さな岬に両側をおさえられて、小さな湾がある。湾の奥は白い砂の海岸…

作家のすべて教えます 3

作家のすべて教えます 3

 ものごとがうまくいった、あるいはうまくいかなかったというのは結果であり、その結果に至るまでにはプロ…