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評論・エッセイ

片岡義男のアメリカノロジー ハワイの若い世代の民族意識が2枚の『ホーム・グロウン』というレコードを作り出した。

『ホーム・グロウン』というタイトルのレコードを知っているだろうか。いまハワイで高い人気をあつめているLPだ。おなじタイトルで第1集と第2集の2枚が出ていて、いまごろはどちらも10万枚以上を売り上げていることだろう。1枚が税金をいれて2ドルちょっとだ。とても人気があるので、手に入らないレコード店もたくさんある。
 ホーム・グロウンは、〝HOMEGROWN〟と書く。〝ウチでつくった〟〝ウチでとれた〟〝地元の〟〝地元製の〟といったような意味だ。このタイトル名が示すとおり、いまのハワイのさまざまなローカル・アーティストたちの演奏や…

『POPEYE』一九七八年一月二十五日号

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