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評論・エッセイ

片岡義男のアメリカノロジー トラック・ドライヴィング・マンたちは、まさにハイウェイのフォーク・アートだ。

 カントリー・アンド・ウェスタンに、トラック・ドライヴィング・ソングと呼ばれる歌のジャンルがある。あの広いアメリカ大陸を巨大なトレーラー・トラックを運転して走りまわる長距離輸送トラックのドライヴァーたちをテーマにした歌だ。根強い人気があり、これまでにつくられたトラック・ドライヴィング・ソングはとても多く、歌詞をぜんぶ集めたら1冊の本ができるだろう。
 古いものから新しいものまで、トラック・ドライヴィング・ソングはさまざまな内容を持っているが、どれもみな、アメリカのワーキングマンには愛されている。長距離輸送はきつい仕事だし、…

『POPEYE』一九七八年三月十日号

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